ちーっと、いっぷく。
僕と海は、一通りのお土産を見て回り、結局、オバマバーガーを4つとオバマ饅頭を買った。 焼き鯖を食べたかったが、今回は見送ることにした。 小浜は数年前にNHKの連続テレビ小説の舞台でもあったことから、若狭塗り箸が名物であるくらいの知識はあった。 しかし、お土産用では無く、本格的な手作りの塗り箸は、非常に高価であった。僕は黙って眺めながら、海と二人で使いそうな塗り箸を1セット買った。
「 お箸、買ったの? 」
「 うん、ちょっと高かったけど、海の分とお揃いにした。 」
「 ええ? 私の分も? ありがと。 」
「 まあ、いつ一緒に使えるかは今んとこわかんないけど、折角の記念ってとこかな。 」
「 うん。 これから何処にいく? 」
「 そうだな。 美味しいデザートに行こうか。 そして、帰ることにしよ。 」
「 そうだね。 遅くなって渋滞も嫌だしね。 そうしよ。 」
「 近くなんだよね。 行こ。 」
僕と海は、お昼を食べた市役所の前に向かった。 ほんの近くに小さな和菓子屋があるが、そこには地下水で冷やした、「水まんじゅう」と呼ばれる葛で餡子を包んだ銘菓があり、水に長時間漬けていることができないため、ご当地でしか食べられない取って置きの和菓子なのである。
車を隣の駐車場に停めて、「こんにちは」、と店に入ってみると、店内の右側には、四角い水槽があり、中にふわふわとクラゲに似た饅頭が浮いていた。
「 うわー、すごいね。 美味しそう。 」
「 ああ、ほんと美味そうだな。 」
「 あ、すみません。 これって、こちらで頂けるんですよね。 」
『 そうですよ。 こちらでどうぞ。 』
「 じゃあ、僕は3つ下さい。 海はいくつ食べる? 」
「 私も、3つ下さい。 」
『 かしこまりました。 』
店員は、そう言って、水槽の中に流れ出ている水をコップで汲んで2つテーブルの上に置いた。 水は、地下水とのことで、冷たく美味しかった。
・・・続く。。。・・・