ちーっと、いっぷく。
ホテルの周りを散策しながら歩いてみた。 海は楽しそうに地図を持って僕を案内してくれた。 ホテルから近いところに、「あやとり橋」と言う、橋がかかっており、下に川が流れていた。橋を渡ると散策できる様になっており上流へあるいてみた。 清々しい川の音と風が心地よかった。 山肌が緑にあふれ空がじんわりと赤くなってきており、二人で手をつないで、上流へ向かうと今度は、「こうろぎ橋」という橋に差しかかった。散策コースとしては、約20分位であるが、誰にも会うことなく「こうろぎ橋」まではたどり着いた。 「こうろぎ橋」には数人の観光客がいて、浴衣を来て散策を楽しんでいた。 もときた道を戻らずに「こうろぎ橋」を渡り、温泉街へと戻った。
既に、薄暗くなり始めていたこともあって、温泉街にはカランコロンと浴衣に下駄を履いた観光客がお土産を見たり、散歩をしたりと意外に賑やかであった。
「 なあ、お土産でも見てく? 」
「 ううん、それは明日の楽しみにしよ。 」
「 どっか見たいとこあるの? 」
「 そうだね。 外湯があるんだけど、向こうの方だよ。 そこを見て、ホテルに戻ろ。 」
「 了解。 」
「 ほら、あそこ、あそこが外湯なんだって。 」
「 ああ、でも男湯だな。 女湯は? 」
「 女湯はこっちだって。 」
「 女湯は綺麗な建物だね。 この案内だと女湯の方は「山中座」になってて、劇場みたいなのがあるみたい。 」
「 そこに足湯があるけど、入ってみようか? 」
「 うん。 せっかくだしね。 入ってみよ。 」
僕と海は温泉地の広場の脇にあった足湯に入ることにした。 お湯から湯気が立ち、他の観光客と一緒に入ってみた。
「 熱っ。 手で触るとあんまり熱くないけど、足だけつけると熱いな。 」
「 うん、でも気持ちいいよ。 」
「 そっか、ところでさ、飯、どうする? ホテルだから食事はホテル内のレストランになるんだよね。それか外で食べてもいいみたいなんだよね。ちなみに朝食はバイキングつけた。 」
「 じゃあさ、そのへんで食べよ。 観光地でも地元の人も食べる名店があると思うよ。 」
「 了解。 じゃあ、暗くなったし、美味しいもの見つけようか。 」
・・・続く。。。・・・