ちーっと、いっぷく。
海を車に載せて、三姉妹のマンションまで車を走らせる。 外泊の用意をしていたとはいえ、海の荷物は予想以上に多くなっていた。僕の部屋で作った料理は、一部は三姉妹の食事でもあるから、仕方がないと思う。 海もなるだけ荷物を減らす努力をしていたらしく、部屋着や一部の洋服で着なかったものは僕の部屋のタンスの中にキチンとしまって置いたようである。 僕は、海のマンションの下に車が着いたと同時に、荷物を出して一緒にマンションの部屋まで、同行した。
「 ただいま。 」という海の声に、姉妹の「 おかえりなさい。 」という、言葉が小気味よく返ってきた。
「 こんばんは。 」
「 あら、新婚さんで戻ってきたの? 」
「 いえいえ、結婚したのは、美奈ちゃんですよ。 僕らじゃないです。 」
「 空、これ冷蔵庫。 お姉ちゃん、こっちは、鍋に戻して。 」 と海は、話題を自分たちから逸らそうと、そそくさとキッチンに入って行った。
「 陸姉ちゃん、これ、美奈ちゃんとこの引き出物、こっちに置いとくね。 」
「 それと美奈ちゃんとこの結婚式の写真は、海の持ってるカメラに収まってる。 そんで、おばちゃん達がよろしくって。」
「 お姉ちゃん、洗濯物洗うけど、いい? 」
「 いいわよ。 」
「 では、僕は失礼します。 」
「 海、帰るよ。 」
「 うん、ありがと。 また週末ね。 その前に寄れたら寄って、ご飯作っとくね。 」
「 サンキュー。 」
「 じゃあ、おやすみなさい。 遅くにごめんなさい。 」
「 うん、下まで行くね。 」
マンションの部屋をあとにして、エレベーターホールで、エレベータを待つと、海が後からついてきた。 僕の手を握って、「たぶん、お姉ちゃんと空にからかわれそうだから。 」と、エレベータに乗り込んできた。 エレベータが一階に着いて、ドアが空いた瞬間に海が僕の頬にキスをしてきた。 僕が、さりげなく海の頭を抱えると海は目をつぶっていた。僕は、軽く唇を重ねた。
・・・続く。。。・・・