ちーっと、いっぷく。



休み明けの一日が、長く感じられた。 僕はまっすぐ僕の部屋に戻った。 そこには綺麗に掃除され、整理整頓されたリビングがあり、僕の部屋の内部も綺麗に掃除されていた。 部屋には誰も居なかったが、お風呂の用意がしてあり、ついさっきまで、誰かが居た気配がそこらじゅうにあった。 僕の部屋の棚の写真立てが変わっているのに僕は気づいた。 写真立てが一つ増えているのである。 見てみると、海と僕がドライブに行った時に、写した写真で、写真を撮ってくれた人が、面白いことを口ずさんだので、二人とも満面の笑みである。 何気なく、押入れの中も気になり、開けてみると、全部整理されていて、明らかにクリアボックスが追加されていた。 開けてみると、女物の下着とTシャツなどが入れてあった。 

そこに、「 ただいまー。 」と海の声がした。


「 ああ、お帰り。 まだ帰ってなかったんだ。 」


「 うん。 今日も晩ご飯食べてから帰ろうと思うの。 」


「 いいけど、お前、俺の部屋、改造した? 」


「 ううん、でも私用の箱を押入れに作ったよ。 いいでしょ。 」


「 まあ、いいけど。 何か、同棲みたいになってんぞ。 」


「 いいの。 どうせまたお世話になるんだから。 」


「 お風呂、沸いてるみたいだけど、先に入っていいかな。 」


「 そうぞ。 そのために入れたよ。 それに私も入るし、帰るときに車で送ってね。 」


「 ああ、いいよ。 ご飯はどうするの? 」


「 もう出来てるよ。 帰るの待っていいる間にスーパーの特売の時間だから買い物してきたの。 」


「 そっか。 今日は健一郎は何時ごろ出た? 」


「 11時半くらいかな。 空はその前に帰ったよ。 」


「 そろそろ健一郎も帰ってくると思うよ。 」


「 ご飯準備しとくから、お風呂入ってね。 」


「 分かった。 」


僕は、風呂に入りながら考えた。 このまま海は僕の奥さんになってしまうような気がして、それが許されるものなのか。僕と海は、特別な関係であり、幼馴染の壁は未だにあった。 普通の恋人同士ならたぶん既に熱い口づけを交わしている時期は、とうに過ぎている。 でも、僕らにはプラトニックと言うほど、綺麗でなくそれがないのである。


・・・続く。。。・・・


・・・・連続・私小説・三姉妹のFX・・・・・⑧-9 <トレード編>