ちーっと、いっぷく。


・・・・連続・私小説・三姉妹のFX・・・・・⑧-8 <トレード編>




朝食の準備を海がしている間に、僕は洗面をすませ、着替えに取り掛かかった。 休日明けの朝は、何かと忙しいものである。 カバンの中に、財布と手帳を入れて、出勤の準備を終わらせておいた。 海は、朝食にパンとコーヒーそれにサラダを用意してくれた。 目玉焼きが欲しいところであるが、卵がなかったとのことである。僕がパンとサラダを食べ終えて、コーヒーをゆっくり飲んでいると、健一郎と空がやってきた。 兄ちゃん、「背中痛いわ。」と健一郎は言いながら、空に背中をさすってもらっていた。 よくよく話を聞くと、シェラフで寝たのは良かったが、部屋を十分に片付けていなかったせいで、ゲームのコントローラーが背中の下敷きになったまま眠ってしまっていたとのことだった。



「 おはよ。 健一郎、お前今日の予定は? 」


「 うん、昼から行く。 」


「 そっか、ほんじゃ、お二人さんを車ので送ってやってよ。 」


「 いいよ。 私、今日休みだから、この部屋の掃除して、洗濯もして帰るつもりだから。 」


「 海ちゃんが、そうするなら、私も手伝うよ。 」


「 空は、学校は? 」


「 今日は、昼前の一時間だけ。 」


「 まあ、好きにしてくれていいよ。 」



海が僕の部屋を掃除して帰るということに、特別な違和感は覚えなかったが、健一郎と空が居て、健一郎の部屋が片付くとは思わなかった。 そこで僕は、健一郎に提案をした。


「 おまえ、どうせなら、空ちゃんが帰るまでに、部屋を片付ければ、海も手伝ってくれるだろうし、布団も干して、一度、綺麗にしてたほうがいいぞ。」


「 兄ちゃん、片付けはやるよ。 でも、女の子に見せられないものもあるの、分かってよ。 」


「 何が? わかった、そんじゃお前は部屋を片付けて、選択と掃除を空ちゃんに手伝ってもらえばいいじゃん。」


「 まぁ、俺の部屋が汚いのは昔からだけど、片付けはしてるつもりだから。 」


「 じゃあ、お二人さん、お願いします。 」


「 健ちゃん、とりあえず、洗濯するもの持ってきてね。 直ぐに洗濯機回すから。 」


「 海ちゃん、ありがとう。 じゃあ、持ってくる。 」


「 じゃあ、俺、行くわ。 」そう言いて、僕は、部屋を後にした。



・・・続く。。。・・・