超短編 「 告白の日 」 ⑤
彰と香奈恵 (EP5)
「 なんで、ゴキブリが出たくらいで騒ぐの?」
「 だって、怖いじゃん? 」
「 男のくせに、ゴキブリが嫌で、カブトムシならいいって、情けない。」
「 それ、早く外に捨ててきて。 まだ生きてるかも?」
「 はぁ~、あんた、大人でしょ。 これくらいで…。」
「 いいから捨ててきて。 」
「 もう、分かったから大声だけは出さないで。」
彰は、ことゴキブリに関しては、全くダメなのである。それで、毎度のことであるが、香奈恵を呼び出して、退治してもらう。 いつもは、カッコつけた彰の弱みはゴキブリであり、その弱みは香奈恵だけに握られている。
「 お願いだから、ずっと一緒にいて。 ゴキブリ怖いし。」
「 それ、どういう意味? 私、ゴキブリの退治役?」
「 僕の奥さんで、ゴキブリの退治役。 」
「 もう、、、わかった。 でも、一生は嫌だから、絶対に鍛えてやるね。それと、大声は無しよ。」
「 やったー。 」
「 だから、大声は無しだって。。。 」