短編 金と銀の器 ⑨

弥生は、知りうる情報について、懸命になっていた。これから先の不安要素は、覚悟することで、何とかしたいというのが、弥生の持ち前でもある。


「言葉、、、ですか?」


「ええ、多分、九州の人間と会ってお話ししたことはありますか?」


「はい、九州の薬屋さんもお店にきますから。」


「どうです? 素直に言ってみて下さい。」


「そうですね。よく分かりませんが、九州の人同士で話していると、分からない時があります。」


「それと同じです。ですから分からない時は、聞いて下さい。もちろん弥生さんには、商いの手伝いもしてもらわないといけないですから。」


「分かりました。どうか嘉吉さんに迷惑にならないように頑張ります。」


「それと、父のことですが、今は床に寝たきりになっているわけではありません。ですが、かなり無理しているところはあります。多分、父は弥生さんに会って話を色々としたいと思ってます。母はもう亡くなってしまっているので、父の世話と相手もお願いします。」