ちーっと、いっぷく。
・・・・連続・私小説・三姉妹のFX・・・・・⑤-1
★ スピンオフ < 海のFX⑥ 完 > ★

和彦は、自分よりも海の方がFX取引に詳しくなり、確固たる方針をもっていることに嫉妬したのだろう。 和彦は海のFX取引については、それ以降は何も聞かなくなった。 もちろん海は相談したかったが、和彦の方から話題を避けていることを感じ、話題を出すことを避けた。 

海が取引をスタートして、順調に資産が増えたことに、海は和彦が提案した旅行の話を持ち出して相談することとなった。
「 和彦さん、今度、京都か奈良に遊びに行きませんか? 」
「 どうしたの? 」
「 いえ、前に、和彦さん、旅行に行くなら京都とか奈良のほうが好きだって、言ってたんで・・・。 」
「 いいよ。 いちゃおうか。 でも、今月は日程的に厳しいんで、来月の半ばくらいならなんとかなりそうなんだけど。 」
「 あっ、お仕事、忙しいんですね。 無理しなくていいですよ。 」
「 んー、このところイベントが重なっているからね。 海さんとこの会社は年に2度くらいだから、問題はないけど。 今、やってるところが、色々と問題だらけで、コストが限られてて、人員を割けばできることもこっち側に振られちゃってて・・・。 」
「 じゃあ、落ち着いてからでいいですよ。 」
「 落ち着いてからって、待っていたら行けそうにないんで、来月の半ばに予定しましょう。 」
「 わかりました。 」
「 海さん、FX、調子いいんだね。 」
「 そうでもないですよ。 怖がりなんで、少しずつ増やしているだけなんで。 あっ、それとお姉ちゃんも取引初めました。 お話した様にスワップポイント狙いなんです。 売買はほとんどしてないです。 計算では、オーストラリアドルが70円を割れてもロスカットにならないくらいしか、ポジションも持ってません。 でも外貨預金と比べても、ぜんぜんいいんです。 」
「 良かったですね。 お姉さんにも得してもらえればいいですね。 」

和彦との旅行は、休日が1日しか取れなかったことから、ドライブに行くことになったが、中途半端な感じのままになった。 近場の遊園地やデートスポットに会うたびに足を運んだが、和彦は海と距離を置きはじめており、無理をしている和彦とは会う機会も少なくなっていき、別れることとなった。

・・・続く。。。・・・