ちーっと、いっぷく。
・・・・連続・私小説・三姉妹のFX・・・・・④-7
★ スピンオフ < 海のFX③ > ★

海が取引を始めて、1ヶ月が過ぎた頃、既に海は注文の出し方を工夫し、指値注文、逆指値注文はもちろんのこと、IF-DONE注文、OCO注文、IF-DONE・OCO注文、トレールストップ注文までも、マスターしていた。 海の取引を学ぶ方法は、先ずは注文の方法の概略がわかれば、必ず実践して有意義な方法であるか否かを確認することであった。 自分のお金を使って取引することに、最初は抵抗があったが、初回の取引で50,000円の資金が65,000円まで膨らんだことが、海の取引を大胆にさせる要因にもなった。 基本的な取引のスタンスは、先生である和彦と変らなかったが、大胆さでは海の方が上だったのである。 そんなある日、海は和彦に色々と質問をした。

「 和彦さん、この前、オーストラリアドルでね、ポジション持ったんですど、スワップ金利が良いですよね。 で、考えたんですが、これって外貨預金よりも金利が良いんじゃないかって、思ったんです。 」
「 海さん、オーストラリアドルも取引したの? 」
「 そうなんですよ。 アメリカドルがあんまり動かないんで、取引しちゃいました。 」
「 それで、私調べて計算したんですけど、仮に同じ通貨量で、FX取引するのと外貨預金じゃ大きな差にはならないんですけど、それでも銀行さんが取る手数料を考えて、期間をある程度の長期で運用するとしたら、FX取引の方が得なんですよね。 」
「 そんな比較はあんまりしてなかったなぁ。 でも言っていることは正解ですよ。 たぶん外貨預金の資金効率って悪いからね。 」
「 そうですね。 その資金効率でいうともっと大きく差が出ちゃいますよ。 例えばですけど、オーストラリアドルの外貨預金で10000通貨分のお金今だと85万円くらいを証拠金で運用するととんでもないスワップ金利が毎日入ってくることになるんですよね。 」
「 そうだけど、それじゃリスクに対応できないでしょ。 」
「 そうなんです。 だから許せる限りのリスクを考えて、証拠金で使う分を5分の1くらいにしてれば、問題ないんです。 でもって、外貨預金でも為替の変動リスクは同じなんで、結局、スワップ金利の面で、リスクをカバーできることを考えると、FX取引の方が得なんですよ。 私、間違っていたら、和彦さんアドバイス下さい。 」
「 海さんの理論は間違ってないですよ。 その方が外貨預金より資金効率が良いと思うよ。 けど、FX取引の醍醐味を全部無視してしまっているけど・・・。 」
「 そうですよね。 少ない資金で大きく儲けることにはならないですもんね。 でも良いと思うんですよ。 」
「 海さんの思うようにやるのが、一番良いと思うよ。 僕は僕なりのやり方しかできないから・・・。 」

・・・続く。。。・・・