ちーっと、いっぷく。
・・・・連続・私小説・三姉妹のFX・・・・・④-6
★ スピンオフ < 海のFX > ★

海がFX取引を始めたのは、付き合っていた彼氏に勧められたからである。 海は初めは金融商品に不慣れであった為に前向きにはなれなかった。 もちろんFX取引が何であるかすら分かってはいなかった。 そんな彼女がFX取引を始めるまでの物語をここに納めます。 海の元彼氏の和彦の勤務先は、○○証券という証券会社ではあるが、和彦自体は、営業職の華々しい舞台にいるのではなく、総務関連の部署に席をおいており、時には人事部の人員として働いたり、時には企画業務部として活躍したりと裏方の業務を行っていた。

和彦と海が知り合ったのは、海の勤める会社のイベントに和彦の会社が参加企業として参入したことがきっかけであった。 付き合うきっかけになったのは、そのイベントの打ち上げで、たまたま席がとなりになり、和彦が話をしてきたからであった。 初めはクライアントの立場である和彦には距離を置いていた海だったが、気さくに話を盛り上げてくれる和彦から、「 イベント関係なしに、プライベートで遊びに行ってみないか?」という誘いがあったからであり、そこそこ和彦とのデートは楽しかった。
海は、三人姉妹の中での外観は、いま一であったが、世間的にみれば中の上クラスには問題なくはいれるくらいの美貌は備えているし、背が少し低いこと以外は何らコンプレックスの要因となるものはなかった。 また海の性格も都会育ちの女性と比較と古風な性格をしており、控えめなところがかえって男性を受け入れがたくしていたのかも知れない。
和彦と2,3回のデートを行った後、付き合おうと言い出したのは、和彦からであるが、海は遊んでいるときは楽しかったが、普段の生活の中の顔を覗けなかったことに多少の不安を感じていながら、付き合い始めることとなった。 それに断る理由が、海には見当たらなかったということが主な要因であった。

FX取引は、和彦と付き合い始めて、2ヶ月くらいしたころに、旅行の資金を工面する為に手伝ってほしいという、和彦の強い希望のもとに口座開設を行い、自分の貯金を切り崩してスタートした。
初めは和彦の言いなりの取引を行っていたが、海は自分で調べて勉強し、直ぐに自分の考えややり方でのトレードの方法を確立したとのことであった。
和彦としては、口には出さないものの、自分よりも彼女の方がFX取引に精通し、上手く行っていることが気に入らなくなったことも、後々に別れる原因となったとのことであった。 海としては、取引を楽しむよりは、何とか自分なりに役に立ちたいという気持ちで一生懸命に取引をしたが、和彦のプライドを傷つける結果になったわけである。

・・・続く。。。・・・