朝から雲行きが怪しい
湿度のせいか息苦しさを感じる
こんな日は
もう忘れたはずの記憶の
少しざらついた感触が蘇る

言葉には魔力のような何かがあって
油断すると容易に飲まれてしまう
それぞれにニュアンスを含む
あなたと私の言葉が混ざり合い
変性したそれを不用意に飲み込んではいけない

いつからだろう
言葉に心が響かなくなったのは
否、触れることを恐れてきたのは

もう、いいんじゃないの
何を恐れていたのか今なら少しわかるから
ひび割れた心を金継ぎするように
私は私を満たしてきたのだから

今にも雨が降りそうな
こんな日は
言葉に触れてしまいたくなる