『2021香港チャンピオンズデー』における日本馬たちの結果と感想! | ひづめ日記

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競走馬が好きなので、そのことをつらつら書きます。

かくして日曜日(2021年4月25日)の

『2021香港チャンピオンズデー』に出走した日本馬たちの結果と感想を書きます。

 

レース前から考えていましたが、目と耳と口が何個あっても

足りない状況でした。(←まだ言ってる…)

 

 

ちょうど同日の第52回読売マイラーズカップGⅡの応援が済んだ

ばかりで、息つく間もなく“香港”に頭を切り替えました。

 

競馬中継の方も、香港の様子を…。

 

 

まずはダノンスマッシュが1200mを走りました。

 

 

2019年4月25日(日) 香港・シャティン競馬場5Rで行われた

第43回チェアマンズスプリントプライズGⅠ(芝1200m・右)

(13頭立て)(芝:良)

 

1着 ウェリントン   (HK)  A.バデル騎手

2着 コンピューターパッチ(HK) M.チャドウィック騎手

3着 スカイフィールド  (HK) B.シン騎手

4着 ヴォイッジウォリアー(HK) R.マイア騎手

5着 ウィッシュフルシンカー(HK)K.リョン騎手

 

6着 ダノンスマッシュ(JPN)  J.モレイラ騎手

 

()内は調教国

 

 

 

我が国の短距離王者ダノンスマッシュでしたが、

スタートで立ち遅れ、最後も大外を回る格好になってしまいました。

 

ちょっと、スカッとできませんでしたね…。

 

色々思うのですが、どうも中3週でのレースが響いたのかな…。

 

前走は第51回高松宮記念GⅠ(1着)でしたが、そこから香港遠征に

向けて来たので、もしかすると疲れが出ていたのかもしれません。

 

高松宮記念GⅠも競り勝ちましたが、かなりタフなレース内容でしたし…。

とにかくお疲れ様の気持ちです。

 

 

さてさて、慌ただしく第43回 チェアマンズスプリントプライズGⅠ

済み、そこから第47回 クイーンエリザベスⅡ世カップGⅠ

出走時間を待ちました。

 

 

こちらのレースは7頭立てと少頭数で、しかもその内4人(4頭)が

日本馬という!

舞台は香港でありながらも、不可思議な図式になっていたので、

勘違いしないように注意深く観ました…。

 

 

 

2019年4月25日(日) 香港・シャティン競馬場8Rで行われた

第47回 クイーンエリザベスⅡ世カップGⅠ(芝2000m・右)

(7頭立て)(芝:良)

 

1着 ラヴズオンリーユー(JPN) C.ホー騎手

2着 グローリーヴェイズ(JPN) K.ティータン騎手

3着 デアリングタクト(JPN)  松山弘平騎手

4着 キセキ (JPN)      C.スコフィールド騎手

5着 エグザルタント(HK)    Z.パートン騎手

 

()内は調教国

 

 

と、上記の結果となりました。

 

上位4着までをすべて日本馬が独占してしまいました!快挙!!

順番に感想を書きます。

 

ラヴズオンリーユーは完全復活の大勝利でした!

昨年のヴィクトリアマイルGⅠでは思った通りに走れずで、

それからも頑張ってはいたけれどハッキリせずだったのでした。

しかし、この2月京都記念GⅡで復活し、続いて3月の

ドバイシーマクラシックGⅠにて3着と本来の感覚を取り戻しつつありました。

 

 

そうしたら、なんとこのレースで完全復活!!

 

 

彼女を立て直した(いや、忍耐強く育て上げたと言う方が適切か)

矢作芳人厩舎の力を改めて思い知らされました。

 

 

ラヴズオンリーユーは、気持ちを落ち着ける事が鍵のようですが、

この日は気持ちよさそうに走れていました。

 

 

 

グローリーヴェイズは、スタートで遅れてしまったにもかかわらず、

最後の直線でよく追い込みました。

残り200m切った辺りでは、5番手付近からエンジン全開!!

何でもレース前、右前脚に跛行(※)があったようですが、

そんな心配を吹っ飛ばして走りました。

強さを示せた上に、無事で良かった…!

 

(※)補足:香港ジョッキークラブの検査は緻密で、少しでも馬に心配な部分があると、キチンとチェックし公表するそうなのです。

でも大丈夫そうだという事で「GO」になったみたいです。

 

 

 

ラヴズオンリーユーグローリーヴェイズも、

無敗で3冠を達成し、後7冠馬となった我らの英雄ディープインパクトの子供たちなわけですが、最後の直線でよーいドンになれば、

他の追随を許さないところがありますね。

 

 

展開的にも向いていたようで、ディープインパクト産駒の極上の

瞬発力を改めて実感させられた心境です。

 

“ディープインパクト遺伝子”恐るべし!そして頼もしい限りです!!

 

 

 

デアリングタクトは、無敗で牝馬3冠を達成した才媛ですが…

今回に限ってはラヴズオンリーユーグローリーヴェイズの末脚に屈した形になりました。

 

コーナーの内側を通り、無駄なく、良い組み立てもできているはずだったけれど、展開的にはディープインパクト産駒たちに敵いません

でした。

デアリングタクトエピファネイアの娘でパワー系の要素も強い

ですから…。

純然たる瞬発力勝負では、今回は一歩譲ってしまったみたい。

 

 

それから、うーん…2020年10月の秋華賞GⅠから、レースの度に

馬体重がちょっとずつ減っていたのも気になりました。

 

今回、デビュー戦当時と同じ馬体重になっていた。

まあ、パドックで観る分には痩せたようには映らなかったですし、

私自身、あまり馬体重の変動を気に留めている方ではないので何とも言えませんが、この減り方はどうなのだろう…少し気になりました。

 

馬自身が微妙に気負っていた節もあったようで、初の海外遠征で3着と、よく頑張ったと思いました。

 

 

 

キセキ君は、相変わらず端正で落ち着き払った姿でした。

しかし、レース本番は残念ながらスタートダッシュが付かなかったようで、計画していた“前につける競馬”ができなかったのです。

スローペースで、これは完全に不得手なパターンでした。

それでも4着は、頑張ったしお疲れ様と言ってあげたいです。

 

 

 

2つのGⅠで競った香港の馬たちも、正直、詳しく知らない子も

多かったのですが、皆しっかり走っていたと感じました。

 

 

“それぞれの走りで、それぞれの得意な事を”

そんな言葉が浮かぶ『2021香港チャンピオンズデー』でした。

 

 

 

日本馬たちは、無事帰国して、輸入検疫のため国際検疫施設に

入厩したと、4月29日にJRAが発表しました。

 

 

「皆、おかえりなさい!!」