復学支援を受けて復学、継続登校中です。
娘の自立に向け、支援で得られた多くのことを糧に
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夏休みに入り、ムスメが前向きなことに取り組み始めています。
それなりに辛い面もあり、これまでは頑なに拒んでいたことですが、自らやりたいと言い始めました。
これも「推し」の効果です。
思い立っても、いずれもそう簡単にはうまくはいきません。
タイミングがうまく合わなかったり、うまくいかないことが悔しくて怒ったり。
でも、一歩を踏み出そうとするムスメの変化を嬉しく思いながら、ムスメの活動の待ち時間に、ふと本屋で気になって買った本を読み始めました。
一気に読み終わりました。
ここまでも、母と娘の気持ちがすれ違い、こじれていくのかと空恐ろしくなりました。
次々に起こる不幸な出来事を前に、今度はどんな気持ちが吐露されるのだろうかと、読み進めるのが怖くなるほど。
そして、母親との関係性について。
娘よりも母親との関係だったり、他者との関係性が優先される母。
ムスメが不登校になり始めた時、荒れて、おばあちゃんまでも苦しめるムスメが許せなかったことを思い出しました。
私はムスメを信じることよりも、母との関係を重視していたのだと思います。
私は母に依存していたのだと。
どこまでも子ども思いの母。
この物語の祖母のように。
でも、いよいよムスメが本格的な不登校になってからは母に相談できなくなりました。
相談して解決するわけでもない。
近くにいない母が理解できることでもない。
そして、ただやり場のない気持ちをぶつけるだけで終わるのがつらかった。
次第に母と距離を置くようになりました。
ムスメの不登校は否が応でも母との関係を見直すきっかけとなったのでした。
ここまでのことがなければ、母との関係性も変わってはいなかったでしょう。
母には感謝しかありませんが、それにもかかわらず、本当に辛い思いをさせてしまいました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、家族の関係の難しさについて、考えさせられる本でした。
秋に映画も公開されるようですね。
湊かなえさん原作本の映画化といえば「告白」。
まさにイヤミス(読んだ後に嫌な気持ちになるミステリー)そのものでしたが、母性はどんなふうに映画化されるのでしょうか。