おそらくは私の楽観的観測から始まったことだと思います。
ムスメは、最初の友達作りにつまずきました。
だから、学校に行けなくなりました。
でも幸運なことに、優しいクラスメイトが声をかけてくれて、遊びにも誘ってくれ、そのことは解決したかのように見えました。
そうしたら、今度は勉強の遅れで不安だと言ってくるのです。
それはそうだ。
学校に行けなかったのだから、勉強がわからないのは当然だ。
すぐさま勉強に追いつけるように、塾を用意しました。
そうしたら、今度は学校が遠くて電車に乗ることが嫌だという。
では学校の近くに引っ越しすれば行けるようになるかな
ムスメとワンルームでも借りればいいかもしれないと、学校近くのマンションを探したりもしました。
いや、そういうことじゃない。
一つずつ解決しているようにみえても、ムービングターゲットで、新たな問題が出てきて、いつまで経っても解決にはつながることはなかったのです。
私はこの頃、全く気付いていませんでした。
大きな勘違いをしていたのでした。
それは全て不登校の「きっかけ」に過ぎず、不登校の「原因」ではなかったのです。
その「原因」に向き合うことがなければ、不登校は解決しない。
この頃、支援の方に会うことにムスメが拒否感を示し、信頼関係が維持できなくなっていました。
でも、私は諦めませんでした。
一度は普通に学校に戻してやりたい。
その結果として、やはり学校が合わないというのであれば、その時に初めて諦める。
これで本格的な復学支援を受ける覚悟ができたのでした。