J2降格 | isaのブログ

J2降格

昨日のC大阪戦で10年間戦ってきたJ1の舞台から一旦退くことになりました。
もちろん昨日の試合が終わるまでは絶対に残留したいという気持ちが溢れていましたが、降格が決定した今の正直な気持ちとしては余り悔しいとか寂しいといった悲観的な気持ちもありません。

J1初年度の開幕戦、J1初のさいたまダービー、大宮公園最終戦、味スタでのレアンドロ独走、残留を決めた大悟のヘディング、0-2から逆転した等々力…
振り返れば10年の間には一生忘れられないよう試合も沢山ある。

しかしこの10年で大宮は一体何を手に入れたのでしょう?
毎年毎年同じようなことの繰り返し。誰が言ったか知らないけれど、落ちない大宮?残留力?
なにも凄いことなんてしていないし、それなら清水や新潟や他にも落ちていないクラブはある。

ただ以前の大宮にはシーズン終盤になると鬼気迫る迫力が確かにあった。
戦力が劣るメンバーでもスタジアムに一体感が溢れそれまでの大宮とは別人のような試合をする。
それが大宮の特徴というならそれはそれで良いのかもしれない。
けれどここ数年はそうゆう雰囲気すら欠けているような気がする。
別に泥臭く戦うことが素晴らしいというわけではないけれど、何も特徴のないクラブになってしまったような…

フラット4-4-2、堅守を土台とするサッカーで昇格を決めJ1での戦いが始まったわけだが、ある意味この10年はひたすら迷走を続けてきたような気がする。

大宮のフロントに聞いてみたい。目指すものは何なのか?
J1優勝?ACL出場?地域振興?J1にしがみつくこと?勝ち点53?
一体何をしたいのか??
これらの結果は道程の先に待っているもので、個人的にはまず明確なスタイルを持って欲しい。

自分は堅守速攻、カウンターサッカーが好きだ。
ボールを奪って敵陣に向かって一斉に走る。ゴールが決まらなくても構わない。必ずシュートで終わって欲しい。
一回の攻撃を一ターンとするならば、そのターンは必ずやり遂げてもらいたい。
見ていて気持ちの良いサッカーを見たい。

この10年を反省材料と捉えられるなら、これからの将来はとことんそうゆうスタイルをぶれずに極めていって欲しい。
何を目指すのか?と聞かれたら、うちはこうゆうサッカーを極めますよと胸を張って言えるくらいになって欲しい。

まずはクラブが明確なスタイルを持ち、そのスタイルに適した指導者を呼び、選手を獲得し、若手を育成する。
時間を掛けてでも大宮アルディージャというクラブをきちんと成形していってもらいたい。

再びJ1に上がることは優しいことではないと思います。
ある程度の選手はクラブを去るでしょう。それも仕方のないことだと思います。
ただ特定の個の力に頼って勝ち点を積み重ねるようなシーズンは送ってほしくない。
大宮には有望な若手も沢山育っている。彼らを軸として戦い、もう一度クラブを作り上げていってもらいたい。
再びJ1の舞台に戻った時は自分達のスタイルで優勝争いできるようなクラブになっていてほしい。

大宮がワンウェイチケットと称してJ1昇格を決めた2004年11月20日から10年。
何かを区切るにはちょうど良いタイミングだったんだと思いたい。
今日からまた新しい時代が始まったんだと信じています。

来年も今まで同様変わらずに応援していきます。
一試合一試合、ワンプレーワンプレーで一喜一憂したいと思います。

強くなろう!