大宮の魂
今年も契約満了選手が発表されました。
覚悟はしていたけれど、やっぱりまだ主税のいない大宮はイメージができない。
振り返ればJ1に昇格してからの7年間、本当に主税中心に歩んできたと思う。
毎年毎年繰り返される残留争い。
サポーターにしてみれば、喜びよりも怒りや悲しみを与えられたことの方が多かった気がする。
しかし、それも一瞬のプレー、たった一つの勝利でそれらを喜びの境地へ追いやってくれた。
残留争いの渦中にいることだけで、否定されなければいけないはずなのに、こんな戦いのなかでも大宮が好きで好きでたまらなかった。
やっぱりそこには選手にもサポーター同様に大宮を愛する気持ちがあったからだろう。
そしてそんな選手達の中心にいつも主税はいた。
そんな主税だけど、個人的には否定的な意見も多い。
決定的な場面での不要なプレー、そうかと思えばビックリするような消極的なプレー、いつまで経っても変わらないムダなカード収集家。
そのプレー一つでどれだけクラブに迷惑が掛かるのか、キャプテンならもっと冷静に考えろよ!と、何度思ったことか…
それでも昨年までの大宮のデキは主税次第で決まるとも思っていた。
主税のムダ走り、サイドを駆け上がりシザースからクロスを供給する姿、若手を叱り、落ち込みかけたチームメイトを叱咤激励する小さなキャプテン。
やっぱり大宮というクラブを語る時、永遠に語り継がれる存在であることに間違いない。
そして一つの時代の幕が閉じる。
主税が大宮のプレーヤーとして共に戦える試合は残り一試合。
対戦相手は彼自身がブログのなかで感謝の気持ちを述べた佐久間監督率いるヴァンフォーレ甲府。
偶然なのか必然なのか、甲府には大宮に縁深い人たちが多い。
主税にとって大宮ラストを締めくくるにはこれ以上ないカードであろう。
大宮の魂、藤本主税。
俺達に背番号11の雄姿を見せつけてくれ!