【映画】キムズビデオ~驚愕のビデオ里帰り計画 | 鶏のブログ

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”ネタバレ”を含みがちなので、その点ご容赦下さいませ。

【監督】アシュレイ・セイビン、デビッド・レッドモン 

【原題】Kim's Video

【制作国】アメリカ

【上映時間】87分

【配給】ラビットハウス、ミュート

【出演】キム・ヨンマン

【公式サイト】

かつてニューヨークにあった伝説のレンタルビデオショップ「キムズビデオ」を巡るドキュメンタリーでした。名作・珍作・海賊版を織り交ぜて5万5千本ものビデオを所蔵し、25万人の会員を抱えていた「キムズビデオ」でしたが、時代の流れには抗えず2008年に閉店。本作は、その膨大なコレクションが何処へ行ったのかを探すお話でした。
調べていくとイタリア・シチリア島に移設されていたことが分かり現地に飛ぶと、ビデオは現存したものの保管状態は劣悪。しかも一般に公開されることを条件に移管されたはずが、地元の政治も絡んで非公開の状態になっていることが分かりました。そのため監督はこれをニューヨークに里帰りさせることを思いつき、計画を実行するのでした。
 
そして本作の肝は全編に渡って挿入される数々の名作。流れに沿いつつ随所に過去作品が使われていて、この編集だけでも一見の価値がありました。
 
ただビデオをニューヨークに里帰りさせる方法は、映画撮影を装ったとは言え泥棒まがい。チラシには「この物語はフィクションではありません」と明記されているので、これを信ずるならば、よくまあ国際問題になることもなく丸く収めたものだと驚きました。というか、あまりにリアリティが欠如していて、モキュメンタリーを疑いたくなるほど劇的な流れではありました。
 
そんな訳で、本作の評価は★4.0とします。
 
総合評価:★★★★

 

詳細評価:

物語:★★★★★
配役:★★★★
演出:★★★★
映像:★★★
音楽:★★★★