インドネシア大統領選挙始まる | 鶏のブログ

鶏のブログ

観た映画、読んだ本などについてのメモです

 8月11日に、来年4月に実施されるインドネシア大統領候補者が確定したことを書きましたが(こちら)、昨日9月23日から選挙期間が始まり7か月間に及ぶ選挙戦の火蓋が切られました。ちょっと驚いたのは、このニュースがNHKの定時ニュースでも取り上げられたことでした。

 

インドネシア 大統領選の運動期間始まる 2人の争いに

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180923/k10011641371000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_002

 世界第4位の人口を抱える大国、インドネシアの大統領選挙は来年4月の投票に向けて、23日から選挙運動の期間に入りました。現職で2期目を目指すジョコ大統領と元軍人のプラボウォ氏の前回と同じ2人による争いとなっています。

インドネシアの大統領選挙は5年の任期満了に伴って行われるもので、23日は首都ジャカルタの独立記念塔がある広場で、選挙運動の開始を告げる式典が開かれました。
 立候補した現職のジョコ大統領と元軍の最高幹部のプラボウォ氏の2人は、公正な選挙運動を行うことを宣誓しました。
 ジョコ大統領は就任以降進めてきたインフラ整備などの実績を強調しているのに対して、プラボウォ氏はジョコ大統領の政策では、依然として深刻な貧困の問題が解決されていないと批判していて、今回の選挙でも主に経済政策をめぐって、論戦が交わされる見通しです。
 世界第4位、2億6000万人余りの人口を抱えるインドネシアは、高い経済成長を続け、G20=主要20か国のメンバーなどとして国際的な存在感を高めています。
 日本からも2000社近くの企業が進出し、経済的に強いつながりがあるほか、安全保障の分野でも年々、日本との関係は深まっていて、選挙の行方に注目が集まっています。
 インドネシア大統領選挙の投票は来年4月17日に行われます。 (後略)』

 

 やはり近年のインドネシアの経済成長が、大統領選挙を一般にも注目されるニュースに押し上げたようです。まぁもともと日本とインドネシアの関係は深く、官民ともに多くの日本人がかかわりを持っていた割には、これまで注目度が低かったことがむしろ不思議でした。

 

 勿論、インドネシアにおける日本語紙として最大の部数を誇ると言われる(要出展)じゃかるた新聞も、このニュースをいち早く伝えています。

 

ジョコウィ「1」 プラボウォ「2」 あす選挙運動スタート

https://www.jakartashimbun.com/free/detail/44000.html

2018/09/22 01:03:40 

 大統領選(2019年4月17日投開票)の2候補の候補者番号を決める抽選会が21日夜、中央ジャカルタ区の総選挙委員会(KPU)本部で行われ、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領とマアルフ・アミン氏のペアが1番、プラボウォ・スビアント氏とサンディアガ・ウノ氏のペアが2番になった。 
 ジョコウィ氏とマアルフ氏は抽選会に先立ち午後7時半ごろ、中央ジャカルタ区のトゥグ・プロクラマシ(独立宣言塔)広場に到着。大勢の支援者がアジア大会の公式テーマソング「ムライ・ビンタン(星を目指して)」のフラッシュモブで出迎え、さらにダンドゥット歌手のサンドリナさんが歌って盛り上げた。一方、同区チョクロのプラボウォ氏の事務所には支持者が集まり、「GANTI PRESIDEN(大統領交代)」ソングを歌い上げた。 (後略)』

 

 こちらの記事で注目すべきは、今回はジョコウィ大統領の候補者番号が「1」になったことでしょうか。前回は「2」で、ピースサインをしながら選挙戦を展開するジョコウィ氏の姿が印象的でしたが、今回は逆になった訳です。まあ本質ではないのですが、今回もこの候補者番号が、選挙を象徴する話になるかどうか興味のあるところです。

 

 いずれにしても、自分の腹心の友と言うべきアホック前ジャカルタ特別州知事を刑務所送りにしたイスラム教指導者・マアルフ氏を副大統領候補にしてまでイスラム票の取り込みを図った現職ジョコウィ大統領が有利なのは明らか。プラボウォ陣営としては、真面目に政策論争を挑むだけでなく、何らかの奇策に打って出ないと逆転できそうもないので、そちらの方にも注目して見ていきたいと思います。