鶏のブログ

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観た映画、読んだ本などについてのメモです。
”ネタバレ”を含みがちなので、その点ご容赦下さいませ。

【監督】ライアン・クーグラー

【原題】Sinners

【制作国】アメリカ

【上映時間】137分

【配給】ワーナー・ブラザース映画

【出演】マイケル・B・ジョーダン(スモーク/スタック)

    ヘイリー・スタインフェルド(メアリー)

    マイルズ・ケイトン(サミー)

    ジャック・オコンネル(レミック)

【公式サイト】

 

2025年6月に公開された本作ですが、当時は見逃してしまいました。今回、アカデミー賞作品賞などにノミネートされたことを受けて再上映されることとなり、その機会に遅ればせながら鑑賞してまいりました。

 

舞台は1930年代のアメリカ・ミシシッピです。映画でミシシッピといえば、ジーン・ハックマン主演の『ミシシッピー・バーニング』が想起され、自ずと黒人差別の問題が連想されます。本作も予想どおり、当時アパルトヘイト政策のもとにあったミシシッピにおける人種隔離という枠組みの中で展開される物語でした。こうした設定から、当初はトランプ政権による反動的な政策を暗に批判する社会派作品なのかと考えましたが、物語が進むにつれて全く異なる様相を呈し、実に驚かされました。まさか吸血鬼が登場し、次々と人が襲われる展開になるとは思いもよりませんでした。

 

私は普段、あえて事前情報を最小限にとどめて映画を観ることが多いのですが、それが功を奏する場合もあれば、本作のようにあまりの展開に驚き、呆然としてしまうこともあります。結果として物語の流れにうまくついていけず、その点ではやや残念に感じました。

 

とはいえ、主人公スモークとスタックの双子を一人二役で演じたマイケル・B・ジョーダンは非常に魅力的で、強い印象を残しました。また、彼らに憧れるサミー役のマイルズ・ケイトンも好演しており、劇中で披露される音楽も心地よいものでした。

 
そんな訳で、映画としての作りは大いに評価するものの、あまりにも意外過ぎる展開はいまだに受け入れきれてない本作の評価は★4.0とします。

 

総合評価:★★★★

 

詳細評価:

物語:★★
配役:★★★★★
演出:★★★★
映像:★★★★
音楽:★★★★★

 

【監督】ジョン・M・チュウ

【原題】Wicked: For Good

【制作国】アメリカ

【上映時間】137分

【配給】東宝東和

【出演】シンシア・エリボ(エルファバ)

    アリアナ・グランデ(グリンダ)

    ミシェル・ヨー(マダム・モリブル)

    ジェフ・ゴールドブラム(オズの魔法使い)

【公式サイト】

前作「ウィキッド ふたりの魔女」が意外に面白かったので、続編である本作も鑑賞しました。元々ミュージカルベースなので、初っ端から歌い踊る賑やかな作品でしたが、前作よりもミュージカル度合いが強めだったような気がしました。
 
前作に続編があることを知らずに観た私としては、親友のエルファバ(シンシア・エリボ)とグリンダ(アリアナ・グランデ)が、如何にして対立し、どのような結末を迎えるのか、悪い魔女認定されたエルファバの運命はどうなったのか、といったところに注目しました。結果、水戸黄門的な「メデタシメデタシ」だったので安心もし、一方でちょっぴり予想を裏切って欲しかったかなと思わないでもありませんでした。
そうした想定内の結末は脇に置いて、寓話としても中々面白く、特に権力者、治世者としてのオズの魔法使い(ジェフ・ゴールドプラム)のセリフは印象に残りました。いわく「人は信じたいものを信じる」というのは、大衆社会に対する警句として傾聴に値するものだったと思います。
 
そんな訳で、本作の評価は★4.2とします。
 
総合評価:★★★★

 

詳細評価:

物語:★★★
配役:★★★★★
演出:★★★★
映像:★★★★
音楽:★★★★★

【監督】ジョシュ・サフディ

【原題】Marty Supreme

【制作国】アメリカ

【上映時間】149分

【配給】ハピネットファントム・スタジオ

【出演】ティモシー・シャラメ(マーティ・マウザー)

    グウィネス・パルトロウ(ケイ・ストーン)

    オデッサ・アザイオン(レイチェル・ミズラー)

    川口功人(コト・エンドウ)

【公式サイト】

1950年代初頭のアメリカを舞台にした卓球世界一を目指す青年マーティ(ティモシー・シャラメ)のお話でした。なんと最後の山場は占領期の東京、しかもマーティのライバルは日本人という設定なので、日本人には大変興味深い作品でした。ただティモシー・シャラメ演ずるマーティは、副題通り”世界をつかむ”ためなら嘘でも泥棒でも厭わない純度99%のクズ男。しかも遠征費用や組織委員会に対する罰金を払うためなら、構わず女に手を出すは、その結果として出来た子供は認知しないはでかなり”サイテー”でした。実在の卓球選手をモデルにしたらしいですが、「果たしてこれで感動する人いるの?」って所業の連続でした。
 
まあ感動させるのが目的じゃなかったとすれば理解出来るし、私の安っぽい倫理観を脇に置けば、ティモシー・シャラメをはじめとする俳優の演技は素晴らしく、卓球のシーンもかなりリアルに再現されていました。またライバルのエンドウを演じたのが、デフリンピックにも出場経験がある川口功人選手というのも妙味を感じました。さらに日米ともに1950年代の雰囲気を実に上手く醸し出しており、この点も大いに評価できるところでした。
 
そんな訳で、本作の評価は★4.2とします。
 
総合評価:★★★★

 

詳細評価:

物語:★★
配役:★★★★★
演出:★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★