大川隆法「無我なる愛」(オープニング・メッセージ第二集より)  





『善なるを信ず』


人の性を善なりと信じよ。

善なりと信ずればこそ、愛が生まれ、希望が生ずる。

人間を悪魔の子などと、断じて信じてはならぬ。
人間不信、恐怖、猜疑心が生まれるだけだからだ。

性悪説は、仏への信仰を捨て、悪魔の力を信ずることになる。

人の本性は善であり、思いと行いにおいて、善悪が分かれるのである。

反省と修行は、善への復旧作業なのだ。


 

『はるかなる眼』

心を無限遠点に置きなさい。
遠い世界からこの地球を視なさい。


ほら、そこに、かしこに、
小さな黒い点のように動いているのが、人間だよ。

蟻のような人生――

でも、一生懸命生きている。

あの黒い点も、この黒い点も、幸福を求めて動いているのだよ。

そして地球も、小さくくるくると廻っている。

はるかなる眼が、それをやさしく眺めている。



『心の深耕』

心は、たとえてみれば、畑のようなものだ。

乾いた地面を掘り返し、小石を一つ一つ取り除く。

雑草を抜きとり、土を細かく砕いていく。

堆肥を与え、水を注ぐ。

そして、はじめて種蒔きだ。


土をかぶせ、注意深く、芽吹くのを待つ。

また、水をやり、害虫を防ぎ、実りを待つ。

秋は、必ず、巡ってくるだろう。