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あああ、映画「天使にアイムファイン」の、私が暮らす地域での、映画館での上映が終わってしまいました。


何度経験しても、寂しいものですね。


今回の作品は、何度か観れたのですが、上映期間後半になって、やっと涙を流さず観れました。(爆笑)


と・・・冷静にこの作品を観て、私はどエライことに気づいてしまいました。

「この映画、セ・・・セリフが・・・少ない・・・」(爆笑)


そう、記憶力の良い方なら、最初から最後まで、そらんじることができるのではないでしょうか?(笑)

それくらい、出演者のセリフは少ないんです。


いじめの章で、超重要な役割を演じる、とある子役の子などは、セリフはたった一言です!


あれだけ存在感があるのに(笑)、セリフは一言なんです。

後半の芦川よしみさんなどは、ほとんどセリフはありません。

オドロキです。おそるべき演出です。


ひょっとしたらこのセリフの少なさが、この映画の大きな特徴である、ご高齢者から乳幼児に至るまで、観客を感動させている秘密なのかも知れません。


気を抜けば、長文癖が出てしまう私なんぞは、あはは、大反省です。(大爆笑)



通常ですと、これほどセリフが少なければ、2時間の作品では間が持たないはずです。

しかし、この作品、ちゃんと映画として成立しております。


そしてドラマ「渡る世間は鬼ばかり」など、セリフの多い作品は、それはそれで大変でしょうが、セリフの少ない作品は、演じる立場の方からすれば、ものすごいプレッシャーだっただろうと思いました。


そういう眼で作品を観ていたら、顔アップの多いこの作品にあって、ベテランの芦川よしみさんを初め、子役の子たちを含めて、眼の動きや表情や顔の向きなど、見事な深い演技を披露して下さっていました。


「すごい、全てのシーンに意味がある」「だからこそ、伝えたいメッセージが伝わる」

今の私は、映画としてのこの作品に、新たな感動を得た気持ちです。


雲母(きらら)さんの演技を私は、「荒っぽいところはあるが・・・」などと言ったことがありますが、それは他のベテラン出演者の方が、人生の曲がり角で、生きるか死ぬかの演技をなさっているから、そう見えただけだったかも知れないし、「敢えて、そう見せているのだ」と反省しております。


複雑な表情、眼の動きなど、若手で最も上手なんじゃないかと思いました。


きららさんは天使と美里の二役ですが、何も知らなければ、別人だと思うはずです。

口角も違えば、声も違うからです。



そして何より特筆すべきは、セリフに一言も無駄がない作品だということです。


一言一句無駄はなく、またこれ以上足してもいけないです。

全ての言葉に意味があり、また出演者は、これ以上語ってもいけないのです。

それをすると、駄作になります。


何も足さない、何も引かない・・・なんだかウィスキーのCM見たいですが(笑)、まさにそういう感じですね。

見事です。


そしてそれが可能なのは、出演者が語っている一言一言が、磨かれた言葉だからだと思います。

映画作品全体が、磨かれた言霊の宝石箱です。



この作品が一見すると、クオリティーの低い、お金も暇もかかっていない作品に見えたのは、時期的な問題で、実際に予算も時間も人員も十分ではなく、相当厳しい制約の中で作られたからです。


それは、スタジオを使っていない作りから、はっきりと認識できます。

ご覧になればわかると思いますが、特撮以外の映像が、オールロケの作品なんですね。


しかし、それを補って余りある感動の秘密は、映画会社日活が、実際の作品を観て全国上映を決定したように、”作品の内容”そのものが、飛び抜けてレベルの高い作品からだと思いました。


映画「天使にアイム・ファイン」は、今更ながらですが”傑作”です。


これほどオリジナリティーに富み、”内容”というクオリティーが、ふんだんな作品があったでしょうか?

だからこそ、ご覧になった方が、一応に「また観たい」と思ったのではないでしょうか?


このような、磨かれた言霊の宝石箱のような作品との出会いに、私の心は、感謝の気持ちで満ち溢れております。


それでは、Im’Fain!