
「日本を取り戻す!」
これが安倍政権の、キャッチフレーズではなかったのでしょうか。
その言葉を信じ、衆院300もの議席を与えた国民に、まったく逆の談話で答えてどうするのでしょうか。
残念です。
少なくとも、これほどの全方位リップサービス談話であれば、多くの矛盾点があります。
「子や孫、子孫まで謝罪させ続けるわけにはいかない。」
と言いつつ、その返す刀で、
「先の大戦で、過ちを犯したことは、真摯に受け止めなければいけない。」
ならば、将来の日本人は、悪いことをしても誤らなくても良い。けれども、日本の悪の歴史は教え続けられるのでしょうか?
それは精神衛生上、とてもよろしくないのではないでしょうか?
それでは将来の日本人は、つまり私たちの子や孫たちは、卑屈になるか居直るかしか、この国で生きるすべがありません。

また、日本国憲法9条の文言まで引用して、
「国際紛争を解決する手段として、武力は一切使わない」
と言っています。
これはまるで、共産・社民・民主などの、左翼政党が言うフレーズです。
ならば仮に中国が武力を行使して、
「かつての大戦の報復だ。領土をよこせ!」
と言って来たらどうするのでしょうか?
「国際紛争を解決する手段として、武力は一切使わない」ならば、外交努力だけで解決でしょうか?
これは、「日本国は、国防有事に際しては、一切国民を護りません」と言っているに等しい!
であるならば、日本国民は、自分や家族の身は、国民が、自分自身で護らなければなりません。
それが果たして、平和で幸福な国家の姿でしょうか!
それは、「地獄」というのです。
「和」を願いながら、現れる結果は、「修羅(しゅら)」の世界ですよ!

現実的に今回の首相の談話には、実行不可能な矛盾を数多く含んでおります。
これからは、首相が何かをしようとすれば、必ず矛盾点を突かれます。
ご自身が発表した談話の矛盾がネックになって、今後の安倍首相は、政治的に身動きが取れないはずです。
その釈明と弁明に、膨大な時間と労力が国会で費やされるだけでなく、国防有事の際にも、談話が手かせ足かせとなって、国民の生命と安全と財産の危機となります。
それを解決する術すべは、一日も早く今回の安倍談話を撤回し、新談話を発表するしかありません。
でなければ、安倍談話による危機は、安倍政権が続く限り、日本を襲い続けることとなります。
因果の理法(原因結果の法則)は、小手先、口先だけで、くらませることはできないのです。
安倍首相お願いです。
リップサービスのために、国家国民を危機に陥れるようなまねは、どうかおやめください。

それでは、またのお越しを。