寒さ 厳しくなれば 人は冬を感じる
寒さが 厳しき折 春の話は 笑われる
だが 厳しき寒さのあとには 必ず春は訪れる
冬の到来を告げる椿は 秋の終りに 咲き始める
春の到来を告げる梅は 冬のさなかに 咲き始める
友よ 冬の寒さを嘆くな
友よ 夜の時代を嘆くな
春の到来を告げる花が もう咲き始めていることを喜べ
春の到来を告げる花は
もっとも厳しい寒さの時期に つぼみを膨らませるものだ
春の訪れの前が もっとも寒く
朝が訪れの前が もっとも暗く もっとも寒い
だが 人はただ 今暗いこと 今寒いことを 嘆くのだ
友よ 春の訪れを告げる 花は咲いた
薄氷の向こうの世界は 見えるものには もう見えている
冬は 必ず終わり 朝は 必ず訪れる
それを 信じることも 信仰
それは 神の忍耐を 身をもって知るということ
神の忍耐を知る
これは 神と一体となる道
神と一体となることが 神を愛すること
信仰とは 原理主義を掲げることではない
信仰とは 自らと違う心境のものを 排斥することではない
信仰とは 神と一体となることだ
神は 信じることで 一体となるからだ
それは 水滴と水滴が触れ合えば
触れ合った瞬間に ひとつになるようなものだ
西の国では 原理主義者どもが
武力を持たぬ 学生らを残虐した
これは 信仰心ではない
これはただ
神を 古い経典の中に 閉じ込めているだけだ
母国の未来ため 学業にいそしむ学生たちの方が
よほど 神の心にかなっている
科学と宗教は 本来 対立などしないからだ
神の子の尊さに 男女の違いはないからだ
それは共に 補い合うために 存在しているものだ
自らの 認識の及ぶ範疇だけに
偉大なる神を 閉じ込める輩は 許されることはなかろう
なぜならそれが 悪魔の本質だからだ
世界の 多くの神の子が
信仰心と原理主義の 違いを理解するとき
世界から 薄氷は 消えるだろう
そのために われらは 生まれた
永遠の 時代精神と 共に
友よ 忍耐の時代は 終わろうとしている
さあ 種まきの 準備をしよう
永遠の 時代精神と 共に