3話 【有梨沙の声】
―葵―
「帰ってくんの遅いから、有梨沙探しに来たけど・・・・。
この辺でどっか行くって言ったらショッピングモールぐらいだよな。」
俺はそう言ってショッピングモールの中で有梨沙を探し歩いた。
「はぁ、モール内に有梨沙いないし、もう家帰ってんのかな?
とりあえず、一回帰ってみるか。」
「――斎さんだよね?」
「有梨沙の声・・・・!」
キョロキョロ
俺は有梨沙の声が聞こえて辺りを見回した。
有梨沙を見つけた時に隣には、
どこかで見たことのある女がいた。
俺はもちろん2人の後を追った。
しかし途中で人ごみにのまれて、有梨沙を見失ってしまった。
「あれ?どこ行った?」
人ごみを抜けた後、有梨沙を探すためにキョロキョロすると、
廃工場に入っていく2人の姿が見えた。
「見つけた!」
俺は、走って廃工場まで行った。
ちょうど2人が中に入ったところだった。
その時、俺の頭の中にある声が響いた。
【あお!あお助けて!】
「有梨沙!?」