節分 | おネコの作業部屋

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  だいたいのことはすぐ飽きる

あっという間に2月。

 

今日は節分ですね、ということで、節分といえば思い出す話題があるので書いてみます。

 

 

 

玉垂宮という神社があるのですが、ここのお祭りに「鬼夜」というのがあるんです。

 

時期は年が明けて間もなくの1月7日なので節分ではないんですが、この鬼夜のお祭りが象徴的で面白いのでそのお話を。

 

 

 

お祭りの内容はざっくり言うと、氏子さん達が社殿から鬼を松明で追い立て、追い出します。

追い出された鬼は、神社の前の川で身を清めることで鬼ではなくなり、清い身となって社殿に戻ると言う内容です。

 

松明も一般的な大きさではなくて、ちょっと引くくらいデカいので、これは鬼でなくても泣いちゃうなと納得してしまう大迫力のお祭りです。

 

 

 

それで、このお祭りのなるほどな〜と思うポイントは、鬼が身を清めて社殿に戻っていくというところです。

 

鬼が退治されるんじゃなくて、鬼成分を清めたら戻ってくるんです!

 

 

つまり、鬼は純粋な「悪しき存在」ではなく、あくまで私たちそれぞれの1年の穢れの象徴。

 

本当は私たちひとりひとりが自分で払うべき1年の穢れを、代表して背負って「鬼」となって頂いた上で、さらに祓われて清められるところまでやって下さっているんだよ、というのが神事の意味だと理解しています。

 

 

お、おにぃいいいいい〜〜〜〜!!!!!💦

 

 

 

節分の「鬼」も、もしかしたら私たち一人ひとりの中の穢れ…というか、欲とかイジワルな気持ちとかの象徴なのかもしれません。

 

だとしたら、それを豆を撒いて追い出すのはどうなんだ???と、葛藤があります。

 

 

穢れとは言うけどね、生き抜くために必要な心のバランスや、自己防衛の側面を担ってきてくれてるはずなんですよ、その鬼的なところも。

 

 

やり方のアプローチは下手くそかもしれん!

 

あんまりいいね!って言われるアプローチじゃなかったかもしれないけど、でも、健気じゃないですか。

 

どんなやり方だとしても、意地悪と言われようと嫌われようと、そうやって自分を守ろうと頑張ってきた「鬼」を、お前は私の一部じゃないとばかりに、追い出して成敗するでいいのかな?と躊躇っちゃうのです。

 

 

 

節分の翌日は立春なんですね。

 

暦的にはここからが新しい年で、今年だと、辰年の流れにも立春から入っていくそうです。

 

 

だから、節分の日に場を清めるとか身を清めるとかの意味で、祓う、というのは意味があると思うんです。

 

 

けど、鬼を豆で追い出す…。

 

ちょっと個人的には両手をあげて賛成は難しいぜ…と、思います。

 

 

 

どちらかというとね、自分の中の鬼的な部分はヨシヨシしてあげるといいんですよ。

 

そうだよねお疲れ様って感じで、受け止めて認めて、労ってあげる方が、自分の中の鬼ちゃんとも「これからもよろしく!」って気持ちよくやっていけるというか、調和的な落ち着き方だと思うんですよねぇ。

 

 

なので、鬼ちゃんを清めるというより、忘年会的なお疲れ様会の方がいいのかもなぁなんて思っています笑。

 

 

もうね、いつまでも自分の中の「鬼」に対して、お前は私の一部じゃないぜ!と豆撒いて戦うよりも、私の中の鬼ちゃんごと私は愛すぜ、の路線の方がロマンチックでかっこいいだろうがよ〜!と思うわけなのです笑。

 

 

 

 

そういえば、鬼夜と同じ日に太宰府天満宮でも同じように鬼を追い払う「鬼すべ」があるんですが、こちらは退治するスタイルって公式のHPにありました。

 

(太宰府由来って聞く鬼滅さんも鬼を退治してくから、やっぱり退治なのかもしれないですね)

 

玉垂宮は実は縁のある神社なので割に肌感覚で理解していたのですが、鬼すべはあまり馴染みがないので詳細にコメントはやめておこうと思います。

 

 

 

玉垂宮はですね、社殿が平安時代くらいの建造という、なかなかになかなかで面白いのです!

 

そんなことがあるのかよっていうくらい古い歴史的建造物が、いきなり普通に目の前にあるのはバグっぽくて興奮します。

 

し、寝殿造ってこのことか〜〜!!????

 

 

 

 

そんな感じで今日の節分は、明日の春分を楽しみにしつつ、お掃除にでも励もうかと思っています。

 

豆は、食べます!!!笑

 

 

 

楽しみ方は人それぞれなので、みなさまも楽しい節分をお迎えくださいね〜♪