前回環境構築を実施しましたので、今回は実践的な作業手順を確認していきます。とはいってまずは初歩的なところからですね。
簡単なところ、ということで、今回はアーカイブモードの確認と変更作業を実施します。
・インスタンスの起動
それではVirtualBoxを起動し、仮想マシンにてターミナルを起動後、インスタンスを起動します。
・インスタンス起動状態、アーカイブモードの確認
インスタンスが起動したらインスタンスの起動状態とアーカイブモードの確認を行います。下記画像の通り、インスタンスはオープン状態、ノーアーカイブモードであることが確認できました。
インスタンスの状態を確認する理由ですが、アーカイブモードの変更はインスタンスがマウント状態で実施する必要があるため、この時点でインスタンスの状態を確認し、マウント状態にする必要があるかを判断するためです。
・アーカイブモード変更(⇒ARCHIVELOG)
それではアーカイブモードを変更します。先ほど確認したとおり、インスタンスがオープン状態であることがわかりましたので、インスタンスを一旦シャットダウンしてマウント状態にします。
シャットダウン後、マウント状態になるよう起動します。
念のため、インスタンスの状態を確認します。
・アーカイブモード変更(⇒NOARCHIVELOG)
確認手順、変更手順を実践できましたので、元の「NOARCHIVELOG」に戻しましょう。基本的には特にカスタマイズしない限り「ARCHIVELOG」で運用すると永久にアーカイブログを出力し続けます。構築初期の段階でバックアップ運用も考慮されておらずアーカイブログは必要ないため元に戻します。
手順は「ARCHIVELOG」に変更した時と殆ど一緒です。「alter database archivelog」が「alter database noarchivelog」に変わるだけです。それでは、まとめて実施してみます。
これで無事に元に戻りました。
・まとめ
これまでOracleDatabaseを使用したシステムは何度も携わってきましたが、金融系など大きいシステムになればなるほどバックアップリカバリの観点からアーカイブログ出力は必須となります。そういった大規模システムにおいて、例えばデータ移行が必要な場合、本来の運用とは異なるトランザクションが発生しますが、その際アーカイブモードがONのままだとバックアップリカバリに関係ない不要なアーカイブログが出力されることになるため、アーカイブモードの切り替えはデータ移行前後で必須の手順となりますので覚えておいて損はないでしょう。
今回は簡単な手順を実施しましたが、今後もしばらくは復習の意味で簡単なものから着手していく予定です。






