もう10年位前のこと。私が最初に持ったカードは「ハーバル・タロット」でした。
今カードリーディングで使っているオラクルではカードではありません。
ライダー・ウェイト版のタロットとハーブを組み合わせたカードです。


基本的にはタロットと同じ枚数で同じ意味のカードですが、「運命の輪」が「薬草の輪」になっていたり、「悪魔」が「パン(牧神)」になっていたりしますし、絵柄も自由な解釈がされています。
そして何より大きな特徴として、一枚一枚に薬草が描かれています。



私は元々アロマテラピーを学んでいたので、自宅でアロマクラフトを作る集まりの時に引いてもらったりしていました。
面白いことに、その日に話題にしていた心身の不調にぴったりの薬草が描かれたカードが出て来るのです。
ハーバル・タロット全78枚の解説が載っている「タロット教科書 第2巻」でカードの意味を引いてみると、メンタリティーや態度にも心当たりがあったりします。不思議なものだと思いました。


体調の良し悪しは、単純にそのまま良いことや悪いことではない場合があります。
ものすごく激しく働きすぎている時は、風邪を引いてお休みするのが必要だったりします。
色んな事を考え過ぎて心も身体もギュッと固くなっている時は、バーンと高熱を出して発散すると良いのかもしれません。
一見良く見えることも悪く思えることも、全て大きな連なりの中にあると捉えることができました。


不調が身体からのお知らせとかヘルプなのに私達が気づいていない時、このカードは進んで身体の言葉を通訳してくれるような気がします。
人間全体をホリスティックに捉えるアロマテラピーの考え方が、ここにもあるなと感じられたのです。



実は昨年末にちょっと忙しかったのと身体を冷やしてしまって、普段と違う感じの不調がありました。
久々にハーバルタロットを引いたら、やはり症状も原因もビンゴ!なのでした。
おそるべし、ハーバル・タロット。
他のカードとは少し違うポジションで、茎を伸ばしてすっと立っている植物のような感じのカードなのです。