もう終わってしまったのだけど、NHKで「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」というドラマがやっていました。


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主人公の女の子が亡き祖母の代書屋を引き継いで孤軍奮闘していくのですが、どの回も温かくてホッとするようなストーリーでした。最後の回では、仲違いしたまま亡くなった祖母とようやく分かり合えるシーンで終幕します。

この作品、人間の弱さと修復が大きく取り上げられていたと思います。今の私にとてもタイムリーだったのでよく覚えています。

そして随所に見られる言葉の重み。言霊と昔から言うけれど、なるほど言葉の力は凄い威力を発揮するのです。主人公の鳩子が書く手紙は読む人の心を打ち、氷のような傷をどこまでも優しく瓦解していくのです。それはきっとどこまでも依頼者の心に寄り添う鳩子の優しさが為せる技なのでしょう。ちなみに主人公の鳩子は親を知らず、祖母にとても厳しく仕込まれて育てられた過去を持ちます。

一番心に残ったシーンは、心を寄せる守景さんにおんぶされて、祖母の記憶を辿っていく場面ですね。あれは本当に泣きましたね。

主題歌を歌う絢香さんの歌もまたよくて
何度も口ずさんでいました。やっぱりいいな。また見たくなってしまうわ(笑)


原作もあるのでよかったら読んでみてください。人間の弱さと悲しみと思いやりが淡々と書き綴られている、最近なかなかお目にかかれない素敵な作品だと思います。



【 コトノハ / 絢香 】

懐かしいあの声が
寄り添う 帰り道
元気にしてますか?
あなたを思う日々

もっと素直に
ごめんねと言えたら
神様いまお願い
時を戻して

伝えたいことは
溢れるほどあるけど
あなたへの言の葉が
時を超えて
愛を結ぶ

一文字記憶から
呼び覚ます 綴る日々
うららかな春の空
あなたを忘れない

もっと近くに
感じたくなったら
言葉の魔法使い
時を戻して

伝えたいことは
溢れるほどあるけど
あなたへの言の葉が
時を超えて
愛を結ぶ

時には目を腫らし唇かむけど
あなた想う一つ星が照らすから

伝えたいことは
溢れるほどあるけど
あなたへの言の葉が
時を超えて
愛を結ぶ