10年越しの願いがあった。
その願いが叶えば、本当に何も要らない。
全て手放しても良い。
例え命と引き換えでも…
本気でそう思いながら、発作と戦ってきた。
どんなに死にそうになっても、
生きたいと思ったのも
もう一度その願いを叶えたかったから…
だからどんなに泣いても苦しんでも
願い続け、叶える為に必死で生き続けた。
願い続け10年を前にして、
目の前で叶えられそうな場面に遭遇した。
意を決してそこに飛び込もうとした。
でもその時、一番の理解者だと思ってた人に
行く手を阻まれた。
それでも必死に振り切ろうとした。
でも…そんな滑稽な様子
誰だって関わりたくはない。
いとも簡単に10年来のその願いは閉ざされ、
その後には想像を絶する苦しみを抱き続ける事になる…
今でも、その願いを抱き始めたその時のあの面影だけ
どこかで追いながら何とか生きながらえる
そして辛さと全面対決しなければならない毎日…
これでも強硬手段に出ないのは
心からの尊重の証と
私が苦しめられた手法と同じ事をしたくないだけ。
どうか苦しめないで…
いつか別の形で大切にして叶えてください…
たった、そんな願い一つだけの毎日。