斉藤さんとはそれから何度か会った。ご飯を食べに行って、斉藤さんのマンションでお茶して。もちろん6歳の娘もいっしょに。
斉藤さんと話していると本当に楽しい。 何か話そうとすると、斉藤さんが同じ事を言ったりして、とても不思議に思ったものだ。主に仕事の話とか、人生の話とか、子どもの話とか、そんな話。 夫の話なんてこれっぽちもしなかったなあ。
帰り際に斉藤さんは娘をおもいっきりハグしてくれる。私たちにはそんな習慣はなかったのだけれど、娘はこのハグが大好きになり、私にもハグ、ハグと甘えてくるようになった。
あるとき、娘が先に玄関からエレベーターのほうに行ってしまった。
「いつも、さやちゃんにばっかりしてるから、今日はお母さん、おいで。」
とにこにこと手を広げている斉藤さん。 娘がいつもしているように、その胸に飛び込むと思い切り、息が止まるかと思うくらい抱きしめられた。
斉藤さんがあったかくって、心臓がどきどきして、短い時間だったと思うのだけど、どきどきはなかなか収まらない。娘もいつもこんなにどきどき・・・してるわけないよなあ、とばかな事を考えながら、このどきどきは何なんだろうと、帰り道、ずっと考えていた。
斉藤さんと話していると本当に楽しい。 何か話そうとすると、斉藤さんが同じ事を言ったりして、とても不思議に思ったものだ。主に仕事の話とか、人生の話とか、子どもの話とか、そんな話。 夫の話なんてこれっぽちもしなかったなあ。
帰り際に斉藤さんは娘をおもいっきりハグしてくれる。私たちにはそんな習慣はなかったのだけれど、娘はこのハグが大好きになり、私にもハグ、ハグと甘えてくるようになった。
あるとき、娘が先に玄関からエレベーターのほうに行ってしまった。
「いつも、さやちゃんにばっかりしてるから、今日はお母さん、おいで。」
とにこにこと手を広げている斉藤さん。 娘がいつもしているように、その胸に飛び込むと思い切り、息が止まるかと思うくらい抱きしめられた。
斉藤さんがあったかくって、心臓がどきどきして、短い時間だったと思うのだけど、どきどきはなかなか収まらない。娘もいつもこんなにどきどき・・・してるわけないよなあ、とばかな事を考えながら、このどきどきは何なんだろうと、帰り道、ずっと考えていた。