5月11日
熊本地震から、はや1ヶ月がたとうとしてる。
今、南阿蘇村でボランティアをしている。
事の発端は、震災が起こってから
数日後の事。
旅先で知り合った友達に、ボランティアを
しないかと、誘われた。
その話には、すぐ乗った。
ついこの前、ヒッチハイクで熊本まで
行ったばっかりだったし
地元が熊本っていう友達もいて
何か力になりたいと、何となく思っていた。
とりあえず、御船町という所に向かった。
益城町のすぐとなりの町だ。
益城町を通った時は
テレビでしか見たことないような
世界が壊れたかのような景色に
驚いた。
御船町は、益城町ほどひどい状態では
なかった。
着くなり、すぐ作業を頼まれ
必死にやったつもりだ。
そこから、一週間ボランティアに参加した。
俺は、大阪を出るとき
一週間ぐらいボランティアに参加すれば
自分の株も上がるし、被災者を助けたんだ
という、満足感を得れるだろうと考えた。
でも、俺が現地で見たのは
本気で熊本を思い、本気で復興のために
動ける人達。
そんな人達を見て
俺って何なんだろう?
って本気で思わされた。
けど、自分がそうゆう人達より
劣等感を感じて
何が変わるんだろう?
俺には、何もかもわからなかった。
実際、未だに分かってる事ってあまりない。
その時、素直に思ったこと。
この環境にいたい。
お金のためではなく
熊本のために、誰かのために
自分のために、時間と労力を使いたい。
そう感じた。
ボランティアって、自分の意志。
誰かに言われてやるもんじゃない。
見返りを求めてやるもんじゃない。
やりたくもないのにやるもんじゃない。
やりたいやつだけがやればいい。
感じれるやつだけがやればいい。
東北の時、俺は何もしなかった。
震災の状況を知ってなお
何も感じれなかった。
そこまでの余裕がなかったんだろう。
自分には関係ないって、本気で思ってたんだろう。
自分の世界がすごく、狭かったんだろう。
いまになって、やっと少しは感じれる
ようになった。
そして、俺は今南阿蘇にいる。
まだまだボランティアには参加する。
ここには、俺のやりたいことがあるから。
いままでやってきたどの仕事よりも
やる気が出てくる。
いままでの人生で、こんなにも
やる気が出てくることはなかった。
何でだろう?わからない。
1つだけ言えること。
俺は今ボランティーアだ。
~完~