拝啓 自民党御中

私は安倍晋三総裁に期待している一人です。前の総理就任の際、村山談話や靖国神社参拝に対する姿勢に大きな疑問が湧きました。が、政治家として男として外に語れない何かがあるのだろうくらいに、当時自分に言い聞かせておりました。

その辺の事情について安倍総裁は、WiLL10月号に詳しく吐露しておられ、また反省をしておられます。

その無念さと反省の上に立っての再登場ですから、大いに期待出来ると確信しております。

あの問題多い河野談話についても、記者会見において安倍総裁は、「私たちの子孫にこの不名誉(慰安婦強制連行)を背負わせるわけにはいかない。国内、国外に対し、新たな談話を出すべきだ」と主張しておられます。

朝日等偏向報道を「得意」とするメディアはよってたかって安倍たたきをやります。彼らがコツコツと築き上げてきたイデオロギーが根本から崩れることを恐れるからです。安倍総裁が再び彼らによって倒されるようなことがあったら、日本の再生はあり得ません。自民党はそのくらいの覚悟をもって安倍総裁をサポートすべきであると強く思う次第です。

東北大震災が発生してから1年が過ぎたというのに、政府の対応のまずさもあって、がれきの山は一向に片付きません。がれきが邪魔になって復興作業が一向に進みません。首長が受け入れを進めようとすると、放射能がほとんどないのに放射能の恐怖を煽る市民グループがすぐに異論を高唱します。

低線量(100~200ミリシーベルト以下)では人体に悪影響がないといわれています。そんな事実を無視して放射能の恐怖を煽る人たちがいます。石原都知事のように、「だまれ、困った人を助けるのは当然だ。」と一喝するような元気な首長が多く現れることが待たれます。

原発是非の議論がかまびすしくなっています。事故は絶対許されない、という前提で開発利用が進められてきた結果、いつのまにか「安全神話」が盲信されるようになってしまいました。そして、福島原発事故で「安全神話」が崩れたことが大きな話題になり、原発不信のもとになっていますが、そもそも「安全神話」にどっぷりと浸っていたことに原発推進の根本問題があったとみます。

100%安全などという文明の利器はないということが現実で、リスクを限りなく少なくするということ、リスク管理に盤石を期すというのが開発・利用の前提になるべきであると強く思っております。

 継続か脱原発かの論議がかまびすしくなっている。ヨーロッパではフランスは別として、ドイツ、スウェーデン、イタリア等で原発やめの方針を出している。チェルノベイリ事故の後もドイツ、スウェーデン等が今回と同じような方針を出した。何年か後にやはり原発をとなる可能性は大きいとみる。

 ドイツは不思議な国である。脱原子力を目指し、再生可能エネルギーの開発に熱心だが、一方で原発依存の高いフランスから電力を購入している。20年以上も前の、あるドイツ人の話ですが、ドイツ北部では石炭が豊富に得られので、北部の方ほど原発反対者が多いとのことだ。そして、石炭業者がグリーンパーティーに相当の資金を提供しているとも言っていた。

 福島原発事故は大きな苦難をもたらしたが、不謹慎な言い方をあえてさせてもらえば、 かつてのスリーマイルアイランド原発事故のように、多くの貴重なデータ・経験が得られるはずである。それらをもとにして改善対策を策定し、そのあと原発をどうするか大いに議論を交わせばよいと思う。原発で燃料冷却は必要不可欠だが、いろんな想定をしてもその確保は盤石となるような設計とすることが必須条件だ。

 心配なのは、現政権がが生き残りに夢中のあまり、とんでもない方向に走るのでないかということだ。菅内閣時代、すでに太陽光発電をといっていた。太陽光発電メーカーは大歓迎だが、20%シェアに本当に合理的な根拠があるのかどうか大いに疑問を感じる。 風力発電にも大きな期待は持てそうもない。 

 見通しがないまま、耳触りのいい言葉を吐いて国民にバラ色の夢をいだかせ、原発をやめて再生可能エネルギーを等というのは無責任極まりない。