『生きるために頑張ろう』
そう思えるようになるまで5年かかった。
『死ぬくらいならやりたいことやってやる』
そう言って家を飛び出した頃と、性格も考え方もたいして変わっていないが、原動力のきっかけが変わった。
少しだけ昔話を。
5年前に家を飛び出した時、
行動した先が天国だろうと地獄だろうとどっちでもよかった。
やりたいことをやったのだから、地獄でも自業自得。
天国だったらラッキー!
本当に無責任な、そんな気持ち。
小さい頃から、私の家族は自分の進むべき理想の道を示してくれる。
それに従えばいいのだ。
そんな環境が当たり前だったので、周りを見て「羨ましい」と思うことはあっても「やりたい」にはならなかった。
気が付いたら自主性のない諦め癖のある子になっていた。
だが高校生くらいだろうか。
ふと、「やりたい」が芽生えてしまった。
一度思ってしまった感情はなかなか消えない。
やりたいことのできない我慢の連続、このまま何もせず歳をとって衰えていくのかと……そう考えたら生きる意味が分からなくなった。
生きるとか死ぬとか、我ながら悩んでも仕方ない事で悩んでる自覚はある。
それでも気が付いたらこの世にログインしてて、それなのに死というログアウトからは逃れられなくて。
そういうのを考えた20歳だった。
それが今や、「楽しいことがありますように!」とか言いながら引っ越しをしている。
はじめて自分の名義で契約した。
内見に行ってその日に契約した。スピーディすぎる。
初期費用だなんだで25万。
これから月8万+光熱費で貯金はほぼ無いに等しいが、それでも『生きるために頑張ろう』と前向きに考えられている。
20歳の自分だったら、貯金尽きたら死んでやろうとか思いながら結局働いてなあなあに生きていたと思う。
9月から入居なのだが、それまでに必要なものや手続きが多くてニートとは思えないくらい忙しい。
派遣で単発バイトはしてますけどね、元職場が離職票をくれないので失業保険がもらえないんですよ。
まあそれはともあれ、新生活ももう目の前。
あとは自分のやりたいクリエイティブな仕事ができればもう人生悔いなし!
就活がんばります!