ところで、私はMacintoshに出会って、「マルチウィンドウ」という考え方にいたく衝撃を受けて、してやられた感があったわけですが、その後、デスクトップメタファーだけでいいんだろうかと考えるようになりました。なぜ、全員がデスクまわりのメタファーによって情報を処理する、私の言葉で言うと編集せざるをえないのか。もっと他の構造的メタファーをいろいろ使ってもいいんじゃないか、「庭メタファー」とか「能舞台メタファー」とか「料理メタファー」とかがあってもよいのではないかと思うようになったんです。
松岡正剛/ドミニク・チェン「謎床―思考が発酵する編集術」(晶文社)P41-42

 

 


実に示唆に富んだ対談。

 

松岡正剛さんのこの言葉に僕は膝を打ちました。

 

彼は続けます。

 

 


インターフェースこそ各民族・各言語・各宗派でいろいろ変わっていってほしいのです。旧約聖書と大乗仏教とコーランは別々のインターフェースですからね。
~同上書P42

 

 


真実は、真理はただひとつであること。

 

そして、少なくとも人間が作るものに「絶対」はないのだ

 

ということが松岡さんの言葉の行間から

 

読みとれます。

僕たちはそれぞれがそれぞれのフィルターで

 

物を見て、解釈しています。

 

そして、各々の勝手な解釈がトラブルの種となっている。

 

一体自分がどんなインターフェースを持っていて、

 

それをどのように使い、真実にアクセスしようとしているのか

 

を知ることがとても大事なんですよね。

 

徹底的に考え抜くというのはそういうことなんだと思います。
 

 

 


昨夜は今年43回目のコンサートで、

 

久しぶりにベートーヴェンの第九を聴きました。

 

感動しました。

 

先入観を切り捨て、ただ目の前で

 

繰り広げられる音楽に没頭してみること。

なるほど僕は、さしづめ「音楽メタファー」によって

 

情報を処理し、真実を見極めようとしている面があるのだとも

 

理解できました。

 

専門的知識は皆無ですが・・・。

 

少なくともコンサート会場においては、

 

聴衆が演奏者と一体となって

 

その場の空気を作っていることは間違いありません。

 

その中に埋没して受容しながら、しかも客観的に体験する

 

という不思議な感覚。

 

 

 

 


その空間で

 

自分がどう考え、そしてまたどう感じたのかを

 

即座に言葉にして残しておきたいと思って、

 

ブログを書き綴る日々。

 

そうやって10年余りが経過しました。

 

独自のインターフェースを持ち、

 

徹底的に考え抜くことが大事だとあらためて思います。
 

 

 

 


ということで、今年も残り10日。

 

今日も善い一日にしましょう。

 

ありがとうございます。


 

 

 

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