近所に防衛省がありまして、
(ここは元々50年近く前に三島が自決した自衛隊市ヶ谷駐屯地でした)
しばしば自転車で通りがかるのですが、
警備の方でしょうか、
いつも爽やかな笑顔で「こんにちは!」と声をかけてくださいます。
もちろんしばしば通るとはいえ、
毎日同じ人が立っているわけでなく、
ましてや一日何千人も目の前を通過するでしょうし、
いちいち人の顔を覚えているわけではないでしょうから、
何より道行く人々すべてに愛想よく挨拶いただけることに、
こちらが本当に恐縮し、幸せな気分になります。
元気な挨拶というのは気持ちが良いですね。
人は誰でももともとは自己中心的な生き物です。
自分を主張したいと思っているし、
何より認められたいという願望が強い。
しかし一方で、人は誰でも人と深く交わりたいと思う生き物であります。
いわゆる「和」という心が誰の内側にもある。
中学生を往復ビンタしたということで
ジャズ・トランぺッターの日野皓正さんの事件が取り沙汰されていますが、
是非はともかくとして、
彼がインタビューに答えておっしゃっていた言葉に僕は納得しました。
「共同生活とか音楽っていうのはハーモニーで会話なの。
会話ができないで一人でしゃべってる奴はやっぱりどかなきゃいけない」
他人のことを考えずに
自分が巧いからと、俺が俺がと主張し続けると
音楽にならない。音楽というのは「和」なんだと。
もしそれがわからないなら、ミュージシャンとしては成功しない。
ということなんでしょうね。
「和」を重視するからこそ厳しく叱るのであり、
また、優しく褒めるものなんですよね。
「和」という言葉の心の背後には必ず「愛」があります。
今、組織でも上司&部下の間で同じようなことが起こっています。
ともすると、「和」というものを意識し過ぎ、
部下に対してなだめすかすだけで厳しくできないとか、
ついオブラートに包んできちんと指導せず飲み込んでしまうとか、
そういう関係においては、
その瞬間はうまくごまかすことができても、関係に膿が溜まり、
長い目で見ると、結果的に組織の破綻につながります。
少なくとも日野さんにはその言葉を信じる限りにおいて、
愛があるように僕には聞こえます。
「和」がわからないと、
特に即興を重視するジャズの世界で超一流にはなれませんしね。
それに、行き過ぎたこと(手を出したこと)は確かに俺が悪かった。それは謝る。
ともしっかりおっしゃってますし。
父性だけでもダメ、母性だけでもダメ。
この世界はやっぱり表があり、裏があってできているのだと痛感するのです。
ということで、一日の経過は本当に早い。あっという間にこの時間。
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