数時間前、猪瀬直樹さんがこんなことをつぶやいておられました。
元号は実用的でない、とは浅はかな近代合理主義です。もちろん役所の統計などは西暦にすべきなのに元号を使うのはナンセンスです。日本人のよいところは二つの時間尺度を使いこなしているところです。日常は合理と非合理で構成されているのです。詳しくは拙著「天皇の影法師」を読んでください。
同感。
元号は古人の、合理・非合理では云々できない叡智なんですよね。
政治の分野で活躍される前の、猪瀬さんが書かれた書籍は
いずれも示唆に富んでいます。
ところで、有吉佐和子さんの「複合汚染」に紹介されていた
今や環境論のバイブルとされる
富山和子さんの「水と緑と土―伝統を捨てた社会の行方」は、
50年近く前に出版された書籍ですが、
読み始めから驚きの連続。
現代の諸相、起こる事象の源がわかりやすく解明されているのです。
ちなみに、序章からこんな言葉が。
かつて日本人は、自然を愛し自然に対応して生きる民族だと自他ともに認めてきた。アメリカの社会学者フローレンス・クラックホーンは、ヨーロッパの文化が「人間は自然を征服すべきもの」としてはぐくまれたのに対し、「人間は自然に屈服すべきもの」としてはぐくまれた文化をメキシコの農民文化に求め、両者の中間的存在すなわち、自然と人間との調和に築かれた文化として日本の文化を位置づけている。
P6-7
その上で、富山さんは次のように書かれています。
明治年代のある時期、今日へ向けてのレールが敷かれ、日本人はそのレールの上を最初のうちゆっくりとしかし着実に、そして最近の二十年間は超スピードで突進してきたにちがいなかった。
私はこの国土で行われてきた破壊の事業のあとをたどりながら、そのどこに誤算があり、誤算はどのようにして生まれたのか、その秘密を探って行きたいと思う。おそらく、その鍵は川にかくされているはずである。というのも、当面するどのような問題―都市の緑の後退、水不足、災害、危機に瀕した農業や林業、汚染、山の破壊など、資源、環境、災害のどの側面からアプローチしても、結局のところ私が行きついたのは水のとらえかたであり、川とのかかわりかたの問題だったからである。
P8
本論では、実に興味深い論が展開されています。
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21世紀のたった今起こる異常気象による災害の根源も
それこそ川とのかかわりかたの問題があるのでしょう。
重要なのはひとりひとりの意識変革だと思います。
ぜひとも読んでいただきたい一冊。
さあ、本日研修3日目。
がんばります。
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自分を知ることからすべては始まる
ワークショップZERO
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ベーシックコース
★第79期東京コース:2017年7月30日(日)&8月5日(土)
★第80期東京コース:2017年8月26日(土)&27日(日)
★第81期東京コース:2017年9月17日(日)&24日(日)(予定)
アドバンスコース
☆第6期東京コース:2017年11月11日(土)&12日(日)【合宿制】
☆第7期東京コース:2018年3月24日(土)&25日(日)【合宿制】(予定)


