発展と共に失うものってありますよね。
人間も成長につれてある種マンネリが起こります。
それが一番怖い。
いつも原点、ゼロに戻る姿勢を忘れないようにしたいと思います。
友人からある書籍の紹介を受けました。
「暮しの手帖」初代編集長である花森安治さんの
挿画500点と言葉をまとめた一冊。
心温まる本です。
たいていのものは、なんでも買ってすぐ間にあってしまう、そんな世の中にだんだんなってきました。なるほど便利にはちがいありませんが、なんでもそうして暮していると、どうかしてふっとさみしくなる、なにか心のどこかにすきまができたような、むなしさを、そういったものを感じるときがあります。お母さんの手料理が恋しくなるのもそんなときです。なんでも買って間に合うから、手作りのあたたかさが、ひとしお身にしみるのでしょうか。
~「美しいものを―花森安治のちいさな絵と言葉集」(暮しの手帖社)P138
1962年の「手作りのよろこび」と題する文章からの一節のようです。
それから55年を経た今も、人々の心はやっぱり同じような状態、
いや、もっと荒んでいるかもしれません。
昨日そうしたから今日もそうする。
ひとがそうしているから、じぶんもそうする。
それはらくかもしれないが、
それでは生きてゆく甲斐がないのである。
(「一箋五厘の旗」「結婚式この奇妙なもの/1966年」)
~同上書P114
耳が痛いですね。
変化を怖れないこと。
そして極めつけはこちら。
暮しのなかで美しいものへの
感覚を洗練させるには、
ふだん美しいものに
接していなければならない。
~同上書P104-105
ピュアなもの、原点には
どんなものでも美があると僕は思います。
いつも初めて出逢うような姿勢であること。
そうすればいろいろなことに感動できるのだと思うのです。
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