今の若者は・・・、と言いたいところですが、
若い頃の僕もそんなものでした。
そうやって気づきをいただいて、
人は成長していくのだと思います。
ある大学で産学協同の講義を担当しておりまして、
30人ほどの学生がその授業をとっております。
対して、協力いただける企業が40社決まっていて、
ひとりひとりが決められた企業に訪問、
インタビューをし、短いながら魅力を伝える記事を書く
という「企業研究」的な内容なのですが、
想定よりも履修者が少なく、
10人ほどが2社の担当をしなければならない状況となりました。
希望者を募ったところ、一人が挙手。
残りの担当を決めるのに、学生には文句なしよと念押しをし、
仕方がないので僕の独断で割り振っていきました。
まぁ、いろいろと起こりましたよ。
大人しい学生たちですから大っぴらに表現しないですが、
心の中は紛糾といった状態。(笑)
顔を見ればわかります。
ひとりはどうしても時間がとれないから何とかしてほしいと。
誰か代わってあげられる人はいないかと打診しても、
誰もなし。
無理矢理僕の方で別の学生を指名すると、
そんなのありですか!と断固拒否。
確かに、理系の学生ですから授業はいっぱいいっぱいで、
その間にアルバイトやら何やらこなしているわけですから、
皆、時間の確保が大変なのはわかります。
挙句は、自宅から遠方の企業をあてがわれたひとりが、
自分の落ち度でもないので、
往復の交通費を出してほしいとアピールしてくる始末。
交通費に関しては
一旦僕の方では出ないと明言しましたが、
これは大学との相談なので、
一応裏でどう対処するか担当者と交渉中なんですがね。
それより何より吃驚したのが
「僕の落ち度でもないのに」という言葉を学生が使ったこと。
「落ち度も何もないだろう!」と僕もカチンと来て、
ねじ伏せるように「とにかくやれ!」と
命令口調で即答しましたよ。
人が集まると、それぞれに思惑があり、
誰もが我に入るもの。
ましてやクレドなんていうものがあるのでなく、
志がひとつになっている組織じゃないですからね。
(たまたま履修した学生が集まっていて、
しかも1年生から3年生まで様々)
組織にあって、
まずはチーム全員が志を共有し、
一丸になることの重要さをあらためて思い知りました。
それにしてももう少し全体のことを考えろ
と怒鳴りつけたくなりましたが、そこはじっと我慢。(笑)
それをしっかりマネジメントしてうまくまとめていくのが
僕の役割ですからね。
学生を甘やかしてはいけないですが、
不満の渦が巻き起こるのも阻止しなければなりません。
ここでは学生たちが
いわば権利を主張してきているわけですから、
僕の方では学生が動きやすいように
最大限状況を整えること。
もちろんその方向で動いております。
その代わり、君たちには義務が生じるよ、ということで
企業インタビューに全力を尽くして
とにかく良い記事を書けと
次回の授業で口角泡にして伝える予定。
すべては良い学びです。
ということで、人間の深層が、
そして人間模様の清濁が
はっきりと見える良い経験をさせていただいております。
それにしてもすべてはチームワークで、
(利害にとらわれず)他人のために動くことの大切さを
若者たちに教える必要もあるかなと一層思いが強くなった
10月最後の日でした。
ということで、今日から11月。
雨ながら今日も素敵な一日を!
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