一昨日、「FAKE」を観た時、

何度も

飼い猫のクローズアップされるシーンが

気になりました。

「人間って馬鹿だなぁ」と

いかにも冷静に、

そして我関せずとばかりに振舞う猫の

仕草にとてもリアリティを感じたのです。

かつて「今夜は最高!」という番組に

岡本太郎氏が登場したときのことを

思いました。



名前なんかない方がいいんです、本当はね。例えば人間だけですよ、自分の名前を意識して、そのために碌な行動をしないでしょ?人の目を気にして。・・・ところが、鳥を見てごらんなさい、動物を見てごらんなさい。名前なんか持ってないし、自分の名前なんかどうでもいいんですよ、ほんとは。人間の虚しさというのは、名前があるから逆に、それにこだわるから虚しくなっているので・・・。



真理ですね。

佐村河内のあの事件も、

そういう意味では誰かの

何かしらの意図のある「作り物」のように

思えてなりません。

真実は猫だけが知っている、と。(笑)







ところで、

その日、ブログを書くのに

夏目漱石の「吾輩は猫である」を本棚から

久しぶりに引っ張り出しました。

もう40年近く前、僕が中学生の頃に

購入したものです。

当時は、読書をすると

必ず奥付に日付を記入する習慣があったようで、

それを見ると1978.7.23-8.12とあります。

確かに暑い、

夏休みが始まったばかりの頃でした。

ざっと読み返しましたが、

人間の愚かさを暗に描くこの作品の機微を

中学生の僕は理解していませんでした。

僕も既に漱石が亡くなった年齢を

超えましたので、

あらためて彼の作品を読み直してみたいと

思いました。



※当時この厚手の文庫本は320円でした。現在の1/3ほどの価格ですね。



ちなみに、この読書の約1ヶ月後に

祖父が亡くなっているんですよね。

同時期だったというのは

完全に忘れておりましたが、

記録をしておくと

様々な記憶が蘇り、便利(?)です。

祖父の死は、物心ついて以降

僕にとって初めての身内の死だったので、

強烈な体験でした。





今日は相当蒸し暑くなるようですね。

暑さにめげずに元気に。

ありがとうございます。





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