こんにちは。

僕は基本的に毎日

午前にこのブログを、

そして夜には

音楽日記ブログを更新しています。

滅多に過去の記事を見ることは

ないのですが、

特に音楽日記の場合は

その日に聴いた音盤を採り上げているので

別の機会に聴いた時に

あの時どんなことを書いたのかが気になって

読み返すことが時にあります。







ちょうど今、

タチアナ・ニコラーエワが

晩年に録音した

バッハの「ゴルトベルク変奏曲」を聴いていて、

そういえば何年か前に

ブログで採り上げたはずだなということで

探してみました。

ありました。

2008年7月8日の

題して「自分を信じる」という記事。

当時はこの「人間力」発見日記は

まだ公開していなかったので、

こんなことを書いていたのかと

懐かしくなりました。




ピアニストの熊本マリさんは一度だけグレン・グールドに会ったことがあるという。コンサート・ドロップアウト以後、公衆の前にはほとんど姿を見せなかったグールドに出逢ったというのはほとんど奇跡的だ(彼女はこれまでの人生の中で自分が夢として掲げたことはすべて実現してきたという)。そういった様々な経験が自らを信じる原動力になっているようだが、その大切さを教えてくれたのがグレン・グールドだったらしい。
ある年のクリスマス、カナダのトロントに住む友人から自宅に招かれた彼女は、グールドに逢いたい一心で彼のアパートをアポイントもなく訪れたという。その少し前に「演奏を聴いてもらいたい」旨を手紙に託したものの、(当然だが)返事がなく、結局直談判しようと向かったということだ(すごい!!)。結果的に彼女はエレベーターでグレン・グールドに逢った。しかし、その時は「今は時間がないからゆっくり話せない。あとからアシスタントが君に電話をするから電話番号を教えてください」と言われ潔く引き下がった。
「本当に電話をくれるのか?」あまり期待せずにいたところ、その夜アシスタントから電話が入り、グールドからのメッセージが伝えられたという。

「誰かの演奏を判断する資格は、自分にはありません。仮に私があなたに対して、才能の有無を評価したところで、それがいったいどんな意味をもつでしょう。あなたの将来はあなたがつくるものなのです。自分の才能というものは、あなた自身が一番よく知るべきことなのです。自分自身を信じ、自分の才能を自ら伸ばしてください」

答えを出そうともがいて人はユニークさを失っていく。正解は人によって各々違うものだ。人間とはそういうもの。こういうコメントを出せるグレン・グールドはただの変人ではない。やはり、人一倍センシティブでありながら、真実を客観的に見ることのできる天才だったのだろう。






「自分自身を信じ、自分の才能を自ら伸ばしてください」

というグレン・グールドの言葉に

あらためて膝を打ちました。

我ながら良いこと書いてますね。(笑)





人間の感情は日々揺れています。

高ぶるときもあれば

落ちこむ時もある。

そういうとき、何より重要なのは

自分自身を信じることなのだと

あらためて思います。

ふとニコラーエワの

「ゴルトベルク変奏曲」を

久しぶりに聴こうと思った

自分の直感に感動しております。

その上、過去の記事を

読み返した自分にも拍手。(笑)

ちなみに、熊本マリさんの本は、

「人生を幸福にしてくれるピアノの話」(講談社)

です。

とても良い本です。



人生を幸福にしてくれるピアノの話
熊本 マリ
講談社
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長くなりました。

今日もありがとうございます。





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