こんにちは。

初夏らしいさわやかな朝です。





僕は基本的に他人に対しては

「何も思わない」ことを心掛けています。

何も思わなければ感情に引っかかることもなく、

ストレスフルにならないから。

しかしそれは、その相手に対して興味がないのとは違います。

要は「余計なお世話をしない」ということです。

ちなみに、人間の感情が動く時、

特に腹を立てる時というのは他人に対して

何かを要求している時。

その要求が満たされない時、

応えてもらえない時に人間は腹を立てるんですよね。

とはいえ、それでも人間である以上

感情はいつも動いているし、

自己中心的な行動に陥ってしまうのですが。。

その時は、気づいて即反省です。

それができ、なるべく同じ失態を犯さないと

決意すればそれで良いと僕は思います。

その決意も「なるべく、できるだけ」ということで構わない。

これを「絶対に」などとすると

結果的に嘘つきになってしまいますから。

何事もアバウト(いい加減)で良いのです。





ところで、久しぶりに武者小路実篤の「人生論」を

ひもといてみました。

高校生の時に読んで以来ですが、良いこと書いてますね!

まったく難しい文章ではないので

10代でも簡単に読めますが、

あの頃はその真意を理解できていなかっただろうなと思います。



人間は自己をはなれて生きられないように出来ているくせに、自己に執着すれば罰を受けなければならないように出来ているのだ。
それは人間は自己の為に生かされているものではなく、全体の為に生かされているものだからである。個人の死ぬことは自然は知っているのだ。ただ生きられるだけ生かして、その人の真価を出来るだけ地上に吐き出させたがっているのだ。この地上でなすべきことを出来るだけさせたがっているのだ。だからこの地上でその人が最上の生き方をすれば、自然はそれ以上のことは人間に望まず、その人に死に克つ特権を与えるのだ。

武者小路実篤著「人生論」 P104-105



文学者らしい、一本筋の通った(ある意味頑固な?)

素敵な表現。

何より「全体の為に生かされている」という点に首肯。

そのために人間は

自身の内側にも「自然」、すなわち「神」あるいは「慈愛」を

持たされているいるのでしょうか。

武者小路はそもそも無神論者で、その代り自然というものを

殊更に崇敬した人ですが、

よく考えると神も仏も、愛も自然も実は同義ですから

この人の内にもれっきと神はあったのだと僕は思います。



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ということで、今日も元気に。

ありがとうございます。





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