おはようございます。

今日の雨は何だか素敵です。

不思議に爽やかな気分・・・。





さて、世の中の「天才」というのは凡人の

想像を絶する生き方をするのが常ですが、

その思想や考え方には学ぶべきことが実にたくさんあります。

例えば、晩年のマイルス・デイヴィスの言葉。





ウィントン(・マルサリス)の行動は、彼が年上の人間に対して、なんの敬意も払っていないことをよく示していた。・・・奴は自分本位で、他人に対する敬意がない。・・・今の他の若いミュージシャンにしても似たようなものだ。誰もが、すぐスターになりたがる。自分のスタイルを、すぐ手に入れたがる。だが、こうした若い連中がやっていることは、誰かが作り上げたものを演奏しているだけで、過去のスタイルや特徴をやたらにコピーしているだけなんだ。自分のスタイルを本当に作ろうとしている若いやつも、確かにいることはいる。今のオレのバンドのサックス、ケニー・ギャレットもその一人だ。
「マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ」P280-282





まさに「守破離」の重要性ということでしょう。

先人、先輩への敬意です。

どんなに有名になろうと謙虚さを失っては

人として失格だとマイルスは言うのです。





同時に、常にマイルス・デイヴィスにはチャレンジがありました。

誰もやらないことをやったイノベーターであったと。

まぁ、それだけの創造力、想像力が

「クスリ」の力を借りてであれ何であれ、

マイルスにはあったわけなのですが。

とはいえ、何もないところから突然生み出されたわけでなく、

彼にも必ず誰かお手本となる、ヒーローがいました。

若い頃は、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーら。

自分が帝王と呼ばれるような存在になっても、

ジェームス・ブラウンやスライ・ストーン、

あるいはジミ・ヘンドリクス、プリンスら(全員黒人ですが・・・笑)

の音楽から何かを学ぼう、吸収しようといつも新しい音楽に

アンテナを立てていた。





幾つになっても他人から学び、吸収しようという謙虚さを

失ってはいけない、ということをマイルスは教えてくれます。

ありがとうございます。





ということで、朝から"TUTU"

ウィントン・マルサリスとの上記トラブルがあった1986年頃に

マイルスが録音した1枚。懐かしいですわ。







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