僕が再三述べる「親和」というのは
直接に出逢うコミュニケーションのことをいいますが、
この「親和」というものを取り違えてしまう人が結構います。
ともすると何でもかんでも受け止めてもらえると勘違いし、
ほとんど土足で入り込んでくるというような人。
そういう人の内側には「自分のこと」しかありません。
つまり、相手の話をしっかり聴き、受け容れようなどという
想いは毛頭ないということです。(恐ろしいことに・・・)
親しき中にも礼儀ありというのはそのことを指すのでしょう。
それは多分に突然の相談という形で降って湧いてきます。
一見答を求めての行動のように見えるのですが、
実はそんなことはどうでもよくて、ただストロークが欲しい
という心理が深層に働いています。ゆえに相手は誰でも良い。
そう、やっぱり「依存」なのです。
結局のところ、人間関係において最も気を付けるべき点は
「依存」でしょうね。自分自身についても他人についても。
間違いありません。
その点を日々省みて、意識を外に置き、
そして互いに対等である交流を心がける。
とはいえ、「依存」は大なり小なり誰の内側にもあるもので、
今度はそれをいかに解消するかでしょう。
その方法は人間関係の原点に立ち戻り、
その原点とのつながりがなくならないうちに
勇気をもって行動をすることしかありません。
それにはもちろん対象者の問題もあります。
いずれにせよ簡単な問題ではありませんが、自ら心を開いて
動かねば何も変化はないということです。
行動してみると意外に何てことなかったりするものなんですけどね・・・。