「さよなら渓谷」 を観ました。
テーマは重く、とても暗い映画。
とはいえ、気づきが多く、僕的にはとても面白かった。
長い間、人間教育に関わってきて、
そして多様な「脳のシステム」に触れてきてわかっていたことが
再認識できたことが何より興味深かった。
それは人間は自身の司令塔、すなわち「脳のシステム」には
決して抗えないということ。
おそらく、転生を繰り返しながら延々とループにはまっていくような・・・。
で、ほとんどが「そのこと」に気がつかずにずっといく。
逆に言うと、そのループを解消することが個々の人生の
テーマであり、一方でそれが容易くないということ。
例えば、役割。
少し強引ですが、人間関係を要約してみると
発信側と受け手側、あるいは攻撃側と防衛側、
または加害側と被害側、
というように分けられます。
そして、僕たちは役割を都度代えながら生きていると言っても良いでしょう。
結局すべては表裏であって、
同じ穴の狢だということが本人たちにはわからずとも
客観的にはすごくよくわかる。
それが運命なんだと言ってしまえばそれまでなのですが。
仮にそのループが「負」ならば断ち切った方が良いでしょう。
断ち切るには、そのことに気づくしかありません。
そう、いつも僕がここでもよく書いている「自覚」。
それも、自身の「脳のシステム」を知ること。
これに尽きます。
この映画のラストは、
かなこが「さよなら」とだけ書き残して姿を消します。
そう、やっぱり自身の脳のシステムと戦えず逃げた。(笑)
そして、俊介は「絶対探し出す」と断言する。
いやいや、追っちゃあだめでしょう。(笑)
そうやってまたゲームが繰り返されるのです。
人間の愚かさを描きながら、
しかしそこに儚さ、生きる意味、あるいは芸術性
そういうものが投影されるんだと理解しました。
そう考えると正も負もないですね。
どんなループだろうと必然。
逃げたければ逃げればいい、追いたければ追えばいい。
人生は山があって谷がある、不幸を経験して幸せがある、
失敗があるから成功があるんだと
「負」の重要性に気づかされました。
何事も勉強。
ありがとうございます。