時に牙をむき、時に僕たちを癒してくれる自然。

様々な現象にメッセージが託されているようです。

時々、ジャン・ジャック・ルソーをひもときます。

適当に広げてつまみ読み。


木や灌木や草などは、大地の装飾であり、衣装である。・・・(中略)・・・大地は、動物、植物、鉱物三界の調和したところで、生命と興味と魅力にあふれる眺めを人間に供する。・・・(中略)・・・
観照する人が感じやすい心を持っていれば持っているほど、その人はこの調和を見て、わき起こる恍惚感にいっそう深く身をひたす。すると快く深い夢想に感覚もひたされ、うっとり酔いしれて、この美しく広大な体系に没入して行き、それと自分が一体になったように感じる。・・・(中略)・・・
逆境にあるとき、それは精神を休ませ、楽しませ、紛らせて、苦しみの感覚をいっとき止めてくれる。・・・(中略)・・・これほどの快感にひたるのに、ただ楽しむのが好きというだけでよいのである。だからもし、こうした効果が、こういうものに触れる人のすべてに起こらないとすれば、それはある人々の場合は生まれながらに感受性にかけているからであり、また大部分の人の場合は、他の考えであまりに頭がいっぱいで、自分たちの感覚に触れてくるものに、こそこそとしかひたろうとしないからである。

~第七の散歩P97-99


「他の考えであまりにいっぱいで」、この箇所当たってます。

自然を感じる力。

その上に人と人とが交わることで、真の「親和」が生れるのだと思います。



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