一般に流布している社会通念には反するが、対立がないのが優れたチームではない。それどころか、私の経験では、絶えず学習しているチームの何よりも信頼できる指標の一つは、考えの対立が目に見えることだ。優れたチームでは、対立が生産的になる。
P337

優れたチームと平凡なチームの違いは、対立をどう直視し、対立につきものの自己防衛にどう対処するかにあるという。・・・(中略)・・・たいていの人にとって、自分の理屈をさらけ出すことは、間違いを指摘されるのが心配なので、脅威である。自分の考え方をさらけ出すことで味わう脅威は、人生のごく早い時期に始まり、大半の人にとっては、着実に学校生活で強化される、そして大人になれば今度は仕事で強化されるのだ。
P338

アージリスはまた、習慣的な防御行動が「自己密封式」―自分で自分の存在を覆い隠す―だと述べている。これは大いに当たっている。というのは、正直であるべきとか、保身は悪だという社会規範があるために、自己防衛しているのが自分でわかっているときでさえ、習慣的な防御行動を認めるのが難しくなるからだ。
P344

習慣的な防御行動が作用しているのに気づいたら、自分もその一部だと思って間違いない。・・・(中略)・・・
そういう人たちは、まず自己開示によって、そして自分の自己防衛の原因を探求することによって、習慣的な防御行動に向き合う。

P345

習慣的な防御行動を緩和するスキルは、すなわち振り返りと相互探求のスキルである。
P346



2人以上人が集まれば、すなわちそれはチームですが、

いわゆるビジネス組織に限らず、プライベートな人間関係においても

上記は効果を発揮します。

すなわち、自己防衛の根本となる「不安」と向き合い、

互いにチェックし合う対話(親和)が重要
だということです。

仕事柄、様々な相談を受けますが、例えば

「相手が怖くて言いたいことを言えない」

ことが根本原因で問題が大きくなっている夫婦関係など

最たるものだと思います。

そういう関係に限って「何でも言ってほしい」と

口では言いながら、態度が無意識に相手を威嚇している

場合が多いのです。

それこそまさに習慣的な自己防衛を誘発します。