広瀬隆著「私物国家~日本の黒幕の系図」。
15年前の本です。
ここに書かれていることも「赤い楯」同様驚くことばかり。
15年を経た現在も状況は何も変わっていないようです。
日本の病理とは、きのう今日の出来事ではなかった。
(P54)
その病理がなぜ放置されてきたかという"原因"を、腹をすえて読者と共に考えたい。日本の国民の借金は、一家庭で1600万円を超える膨大な金額に達したと述べたが、それを生み出した原因は、歴史的人脈にあった。
(P61)
そこでこの続発する社会問題という謎を追ってゆくと、国家公務員の1種採用試験で、どのような試験問題が出されているか、というところに、日本の将来について向背を決する生命線があると推測できる。
彼らのなかには、優秀な人間もいるだろう。しかしその作業結果を見ていると、多くの場合は、優秀でもエリートでもない。しかもこれだけの家族関係を見ていると、試験問題が間接的に事前に漏れていると、筆者は確信している。
(P152)
いわゆる閨閥と呼ばれる「人脈」がすべてだということのようです。
この書では、先日亡くなった中坊公平氏にも触れられています。
90年から日弁連(日本弁護士連合会)の会長をつとめるなど、才能と情熱を併せ持った稀有の人物で、この人を見ていると日本にも希望が出てくる。実に、珍しい日本人である。
(P163)
この書の中で褒められているのは中坊氏くらいでしょうか(笑)。
さて、ゼネコンからの金の流れが政治腐敗の原因となったことは、誰にも分かるのだが、果たしてそれだけが、ゼネコンを社会問題に導いてきた原因なのだろうか。
すべての不祥事は、名前を持った人間によってなされたものである。彼らは、表向きの役職のほかに、さまざまな人脈と閨閥関係を形成しながら、活動してきた。
(P194-195)
日本の検察・司法そのものを、黒い霧がおおっていると見なければならない。日本を腐敗するがままに放置してきたのは、検察と司法の内部にひそみ、捜査を妨害する人脈である。
(P230)
あえてここには書きませんが、政財界の著名人の実名も
たくさん登場します。
資本主義社会というのは一部の人たちによって牛耳られているようです。
日本人としてここに書いてあることは皆知っておくべきだと思います。
光文社
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