人は周囲に流されがちです。


だいぶ古い本ですが、


「自己実現への道」 の中でジェイムス&ジョングウォードは、


この世に生を受けて、一番重要なことは、


あなた自身がきわめてユニークな人間であるという


その存在になり切るという勇気をもつことだ言っています。



「ユニークな存在」というのはありのままの自分です。


「ありのままの自分」が自分勝手だとしたら、


それはエゴイスティックになるのではないかとよく問われます。




久しぶりにユングを繙いてみました。


エゴイストのことを「利己的」ということがあるが、これは私がここで使っているような「本来的自己」の概念とは、むろん何の関係もない。他方、自己実現は、自己放棄とは反対のものだと思われる。この辺のところは、おおむね誤解されている。個人主義と個性化の区別が十分にされていないからである。個人主義とは、集合的な配慮や義務遂行とは反対に、ひとりよがりの独自性を意図的に際立たせ、強調することである。ところが、個性化のほうは、まさしく人間の持つ集合的な諸規定をよりよく、より完全に実現することを意味している。個性の独自性を十分に顧慮することによって、その人間が立派に社会において業績をあげることが期待されるのである。

C.G.ユング著・野田倬訳「自我と無意識の関係」P86



なるほど、ユニークというのは「個性化」のことだと。


しかも、人間の持つ集合的な諸規定をよりよく、より完全に


という注釈つきで。


人と人とが、心と心がつながるという前提でのみ


ユニークな存在、ありのままの自分になれるのだと


いうことですね。





自我と無意識の関係
自我と無意識の関係
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C.G.ユング
人文書院
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