滅多にこういう小説は読まないのですが、
テーマに惹かれて何となく読んでみました。先日、直木賞を受賞した
朝井リョウ氏の「何者」。
昨日、「カラマーゾフの兄弟」の園田教授の言葉 を引用しましたが、
そこでも「自分が何者であるのか?」ということが話題になっています。
特に今の時代、いや、昔からそうなのでしょうが、
「自分が誰なのか?」、「どんな役割があるのか?」ということには
多くの人が興味を抱き、自問自答します。
小説「何者」は、就活生が主人公で、就活を通じて日々感じたり、考えたりしていることが
語られ、物語は進行します。
面接官を前に自分を演じることへの疑問。
どこどこに内定が出た何某。
結局、そういうことに何の意味もないことに気づき、「ありのまま」、「自然体」で
活動しようと気づく。果たしてそれが正しいことなのかどうなのか、そ
うやって開き直っていいものなのか、それはわからないのだけれど・・・。
結局、今の社会のしくみが、就職採用試験ひとつとってみても、本質よりも
形が重視され、その中でとても生きにくいものになってしまっているのかな
と客観的に考えさせられました。
僕も大学生に、就活生に教える立場にあります。
少し視点を変えてみるのもいいかな。
ちなみに、自分が「何者」であるのか?
「何者」でもないと思います。
自分は「自分」だから。
これまでの経験や生き方を振り返ってただ客観視する。
そしてそれを受け容れる。
それが大切だと思うのです。
