このところよく考えます。

常識と非常識というのは表裏一体だなと。

所変われば、あるいは時代変われば、

常識は異なります。

男と女の間だってそれは異なっているかもしれない。

極端に言えば人ひとりひとり「常識」って違うんでしょうね。

だからきちんとコミュニケーションをとって

相手を理解することって大事だと。

そう、「こうあるべきだ」というのはないと思うのです。



ところで、少し話題はずれますが、

結果とプロセスというのも一体だなとあらためて思います。

昔から「結果がすべてだ」と教わってきましたが、

なんだか違和感を感じていました。

そして、そういうものを標榜する会社にも

抵抗を感じていました。


夏目漱石が大正2年12月12日に一高で講演した

「模倣と独立」を読んではたと思いました。

漱石は言います。

問題が起きて、その問題を解決すべく

いろいろ手を尽くした結果、

うまくいったときには人は成功したと賛辞を贈る。

一方、同じことをしてもうまくいかなければ非難される。

しかもそのやり方を見ないで結果だけを見て人はいうというのです。

そして、こう括ります。

私の成功というのはそういう単純な意味ではない。たといその結果は失敗に終わっても、そのやることが善いことを行い、それが同情に値し、敬服に値する観念を起こさせれば、それは成功である。そういう意味の成功を私は成功と言いたい。十字架の上に磔にされても成功である。こういうのはあまり宣い成功ではないかも知らぬが、成功には相違ない。
・・・(中略)・・・
だからインデペンデントになるのは宣いけれども、それには深い背景を持ったインデペンデントとならなければ成功はできない。成功という意味はそういう意味で言っている。


中身のある生き方をしたいものです。


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